横四方固
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横四方固(よこしほうがため)は、柔道の固技の抑込技9本の一つ。
基本姿勢
- 相手が仰向けに寝た状態で、相手の側方から首の下に差し込んだ腕で首を固め、
- 残った腕で相手の足を抱え、自分の胸で相手の上に乗り、
- 腰を低く落として相手の動きを封じる(抑え込む)技。
特徴
- 一説には押さえ込みの中で極ったときに一番脱出が困難な寝技といわれる。
- 上から体重を乗せてきている相手をベンチプレスのように真上に腕力で押しのけようとする、闇雲にブリッジ連打する等、勢いのみで外そうとする寝技の未熟な者は脱出が難しく、抜けられても非常に体力を浪費する。基本的な脱出の仕方としては、瞬間的なブリッジで数cmでも浮かして、戻られる前にエビで横にずれて力の掛け合いを垂直方向から斜め方向へずらし、再度密着しようと追ってくる相手の腰を手で制しつつ、相手側の膝を先に突っ込む、といった動きがある。
- ちなみに、山下泰裕が1984年のロサンゼルスオリンピックでモハメド・ラシュワンから横四方固で一本を取り、金メダルを獲得した。