憂鬱なる党派(ゆううつなるとうは)は、作家・高橋和巳の長編小説。1965年、河出書房新社刊。
大学を卒業し、数年経った後、主人公西村は職を辞し、かつて青春を共有した友に会っていく。再会した彼らは時を越えてかつての青春時代に戻っていく。激烈な時代の変化に翻弄されながら、新たな己を見つけようとしながら、破綻していく人生を描いていく。
苦悩教の始祖、高橋和巳の代表作ともいうべき長編小説である。いわゆる団塊世代に与えたメッセージは大きい。しかし彼自身は新左翼の思想家では決してない。