宿題

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テンプレート:出典の明記 テンプレート:独自研究 宿題(しゅくだい)は、学校等において、教師児童生徒学生に課する自己学習の課題のこと。転じて、今後解決しなければならない問題のことも指すが、本稿では原義について解説する。

形式

広く一般に、学校等で教師が児童・生徒・学生に課す自己学習の課題全般を宿題と呼ぶ。宿題は日ごろの授業中に課されることもあるし、定期考査の前後や、あるいは長期休業(夏休み冬休みなど)中の課題として課されることもある。初等教育における宿題の種類としては以下のようなものがある。

変り種としては、体育で腕立て伏せや腹筋などを宿題として課す学校テンプレート:どこも存在する。

宿題を課された児童・生徒・学生は、自宅や図書館などで宿題に取り組み、教師に提出する。教師は提出された宿題の内容を点検する。宿題の内容により、検印を押したり、添削を行った上で児童らへ返却することもある。

宿題を出す意図は学校や教師によって様々である。多くは授業の理解度の確認目的であり、また児童・生徒・学生の意識調査目的である。プリントや教材による問題演習は前者にあたり、作文や感想文は後者にあたる。

日本の初等~中等教育では、与えられた学習課題に取り組み解答する宿題(ワークシートや問題集など)、また自己の意見・考えをまとめるもの(作文や新聞作りなど)が多い。中等~高等教育では、自らが学習・研究した内容などをまとめ、小論文の形式にするレポート形式の宿題が多くなる。

宿題の多くは提出期限があり、その期限内に指定された内容を学習して提出することが求められる。また、内容が不十分であれば再提出を求められることや、期限内に提出できなければ成績から減点されることがある。こうした「提出期限を守る」また「守ることができなければペナルティを受ける」という宿題のルールは、会社等の一部の仕事における「与えられた仕事を期限までに完成する」ルールと非常に親和性がある。そのため宿題を学校教育における社会訓練の一環として重要視する人も多い。

問題点

学力は各々の生徒によって異なっており、学力の高い生徒には学習効果が薄い。学力の低い生徒には強いストレスを与えてしまう。また家庭環境や指導を受ける機会などの格差が生徒間に存在するため、同程度の学力を持った生徒が同程度の努力をしても成果が変わる。そして徹夜をしないと宿題が終わらない場合や、課題を終わらせるのに多大な時間が掛かってしまう場合もある。特に小学校以外では教師・講師が履修科目ごとに違う傾向が多いため、教師が無秩序に宿題を出してしまい、宿題の量が膨大になってしまいがちである。量が膨大になりすぎると生徒が時間を確保するために徹夜をする危険がある。徹夜は生徒の授業時の集中力も低下させ、発育上も好ましくない。宿題の量が余りに膨大な場合、その宿題が直ちに落第や単位喪失などに繋がる様なものではない場合は、生徒に工夫するよう指導する必要がある。例えば、解けない問題はそのままにしておく、当日学校で休み時間などを利用して、その授業までに終わらせる。終わらなかったら講師に断りを入れ、出来たものだけ提出する、などである。

歴史

宿題という言葉の初出は1801年(享和元年)大田南畝による山内尚助宛大田南畝書簡(4月19日付け)である。 「御詩会いかが。宿題御定め候はば一月一次づつにて豚児へ御談じ御極め可被成候」

内閣府の調査では、ネット利用の小学生の内、7割が宿題の答えをネットで調べると回答したテンプレート:要出典。また、後述にもあるが、近年では宿題代行サービスも広まっている。

宿題代行サービス

主に子供を抱える親の需要に応える形で、宿題代行サービスがビジネスとして生まれている。インターネットを介して注文の発注、商品(宿題)の納入が行われる。計算問題から読書感想文、自由研究などを取り扱うところもある」[1]

このサービスについて賛否はあるが、教育関係者は批判的な傾向がある。例えば文部科学省や大阪府教育委員会は「宿題の本来の目的からすると好ましくない」「なんでもお金で解決することを子供のうちから教えるのは良くない」と異を唱えている。[1]

韓国でも宿題代行サービスは広く流行している[1]

脚注

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関連項目

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  1. 以下の位置に戻る: 1.0 1.1 1.2 『親も子供も宿題丸投げ いま代行業者繁盛』2007年9月1日付配信 産経新聞