塔ノ岳
塔ノ岳(とうのだけ)は丹沢山地の南部にある標高1,491 mの山。愛甲郡清川村、秦野市、足柄上郡山北町の境目に位置する。
概要
関東山地を構成する丹沢山地の一角をなし、丹沢大山国定公園に属す。山頂周辺はシカの食害が問題となっている。
丹沢修験道の要であり、塔ヶ岳・御塔・尊(孫)仏山(そんぶつさん)など多くの呼称を持つ。中近世には近郊農村の雨乞いの場として、或いは露天賭博の場としても賑わった。かつて山頂には別称の尊仏山の由来となった尊仏岩があり、お塔と呼ばれ信仰されていた。塔ノ岳の山名はその塔に由来する。なお、山頂に建つ山小屋「尊仏山荘」の名もこの岩に由来している。この岩は関東大震災の余震である丹沢地震 (M 7.3) で大金谷へ転落し現存しない。
登山
頂上からの展望がとてもよく、天気がよければ富士山や南アルプスまで望むことができる。また首都圏に近く交通の便がよいため登山者に人気がある。北に丹沢山、東には新大日、南西には鍋割山などの山が位置する。登山者の増加により大倉尾根の侵食裸地化が問題となっており、植生復元の試みがなされているが、悪化する一方である。
登山道
登山道は、大倉より大倉尾根、ヤビツ峠より表尾根の二本が一般的なルートである。この他に、二俣より小丸歩道(通称訓練所尾根)、札掛より長尾尾根、塩水橋より天王寺尾根・丹沢山経由、あるいは鍋割山経由、戸沢出合より政次郎尾根、天神尾根、書策新道(かいさくしんどう, 廃道にて立ち入り禁止)、ユーシンより尊仏の土平(そんぶつのどたいら)を経て登る道などがある。
塔ノ岳山頂よりユーシンに向かう尾根を、高度100 m余り下ったところに不動の清水がある。丹沢の尾根筋では数少ない水場のひとつ。
- 大倉尾根:渋沢駅よりバスにて大倉下車、登り3時間30分、下り2時間20分[1]
- 表尾根:秦野駅よりバスにてヤビツ峠下車、登り4時間5分、下り3時間15分[1]
- 丹沢山まで、登り1時間10分、下り1時間[1]
- 三ノ岳テンプレート:要曖昧さ回避まで、登り2時間25分、下り1時間55分[1]
登山施設
- 尊仏山荘
- 花立小屋
- 堀山の家
- 駒止茶屋
- 見晴茶屋
- 観音茶屋
この他にかつては山頂に日の出山荘が存在したが、80年代に閉鎖。再開されぬまま廃墟となり2013年3月に完全に撤去された。
塔ノ岳の風景
- Mt.Tōnodake-top.JPG
登山者で賑わう山頂
- Sonbutsu-sansou 03.jpg
尊仏山荘
- Mt.Tohnodake-top.JPG
頂上の山頂碑
- Tonodake03.JPG
頂上の宗教関係施設
- Okura ridge 01.jpg
大倉尾根の登山口
山頂からの眺望
塔ノ岳山頂から西側の眺望(2007年2月撮影) テンプレート:画像ラベル テンプレート:画像ラベル テンプレート:画像ラベル テンプレート:画像ラベル テンプレート:画像ラベル テンプレート:画像ラベル テンプレート:画像ラベル テンプレート:画像ラベル
塔ノ岳山頂から東側の眺望(2007年2月撮影) テンプレート:画像ラベル テンプレート:画像ラベル テンプレート:画像ラベル テンプレート:画像ラベル テンプレート:画像ラベル テンプレート:画像ラベル テンプレート:画像ラベル テンプレート:画像ラベル
周辺の山
丹沢主脈
表尾根
鍋割山稜
関連項目
参照
外部リンク
テンプレート:丹沢表尾根 テンプレート:鍋割山稜 テンプレート:丹沢主脈
テンプレート:Mountain-stub