フランソワ・デブリクス
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フランソワ・デブリクス(Francois Debrix, 1968年 - )は、フランス出身の国際政治学者。フロリダ国際大学国際関係学部助教授。
アメリカ合衆国・パデュー大学大学院で、シンシア・ウェーバーに師事し、博士号取得。
フーコーやデリダの思想に依拠したポスト構造主義的分析で、既存の国際関係論を批判的に考察している。
著書
単著
- Re-envisioning Peacekeeping: the United Nations and the Mobilization of Ideology, (University of Minnesota Press, 1999).
- Tabloid Terror: War, Culture and Geopolitics, (Routledge, 2007).
編著
- Language, Agency, and Politics in a Constructed World, (M. E. Sharpe, 2003).
共編著
- Rituals of Mediation: International Politics and Social Meaning, co-edited with Cynthia Weber (University of Minnesota Press, 2003).
- The Geopolitics of American Insecurity: Terror, Power and Foreign Policy, co-edited with Mark J. Lacy, (Routledge, 2008).
論文
- "Nothing to Fear but Fear: Governmentality and the Biopolitical Production of Terror," International Political Sociology, 4(3), 2009.
邦訳論文
- 「政治としての亡霊性――デリダとマルクスの復活」『情況』9巻9号(1998年)
- 「サイバーテロリズム、インターネットの不安、恐怖の蔓延――情報時代における国家安全保障の理論化」『アソシエ』6号(2001年)
- 「国内戦線での戦争――イメージ、常にイメージ!」『情況』3巻2号(2002年)
- 「予告されたテロの記録」『情況』4巻7号(2003年)
- 「戦争をめぐる言説、テロの地理学――アメリカの国策インテリが、いかに平和を不可能としているか」『アソシエ』14号(2004年)