フフシル
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フフシル(中国語簡体字:可可西里、ピンイン:Kěkěxīlǐ)は、チベット高原北部の、西蔵自治区の北部と青海省の西南部にまたがり、およそ東経90°、北緯36°付近に位置する山地。世界第3位の広さを持つ無人地帯で原始的な自然状態がほぼ完璧に維持されており、230種類を越す野生動物が生息している。名称「フフシル(xöxesil)」はモンゴル語で「蒼き玻璃」を意味し、チベット名の「ホホシリ(ho ho zhi li)」、中国名の「可可西里」はいずれもこのモンゴル名を音写したものである。日本では、中国名「可可西里」からカタカナ転写された「ココシリ」という呼称が用いられる例が多い。
近年高値で売買される絶滅危惧種であるチベットアンテロープの毛皮をめぐる密猟と、密猟者に対するパトロール活動が注目を集めているが、映画Kekexili: Mountain Patrol(邦題:『ココシリ』)の公開でより知られるようになった。
ドキュメンタリー番組
映画
交通
G109国道(北京~西寧~ラサ)と青蔵鉄道(西寧~ラサ)がフフシルの真中をほぼ北から南へ通っている。