ツル目

ツル目（ツルもく、学名：テンプレート:Sname）は鳥類の分類の1目である。

「ツル目」という名だが、属数・種数的には大部分はクイナ科であり、クイナ科といくつかの小さな科からなる。ただしそのうちいくつかは、別系統だと判明し外されている^[1]。

特徴

首と脚が長いツル科、ずんぐりとした体形のミフウズラ科など、雑多なメンバーが含まれるグループである。クイナ科には飛べない鳥もいる。

雛は生まれた時から綿羽で覆われている早成性である。タンチョウが見せる「ツルの舞い」の様に、多くのツル目の種では求愛ダンスが発達している。

ツル科テンプレート:Sname : 首と脚が長い大型の鳥類。タンチョウ、ナベヅル、マナヅルなど。
ツルモドキ科テンプレート:Sname : ツルモドキ1種のみ
ラッパチョウ科テンプレート:Sname : ラッパチョウ属テンプレート:Snamei のみ
ヒレアシ科テンプレート:Sname
クイナ科テンプレート:Sname : ツル目のなかで（以前のツル目でも）最大の種数を含む科である。飛行能力が低く、飛べない種もいる。ヤンバルクイナ、オオバンなど。
キボシクイナ科テンプレート:Sname : キボシクイナ属テンプレート:Snamei のみ。クイナ科から分離される。

以前はテンプレート:En（「ツル目の中核」の意味）と呼ばれていたグループである。

これらの目はジャノメドリ目以外は、かつてはそれぞれ亜目とされていた。ジャノメドリ目は、近縁と判明したジャノメドリ亜目とカグー亜目を合わせたものである。

外観がウズラに似た小型の鳥。以前はミフウズラ亜目テンプレート:Sname とされていた。

Sibley らはミフウズラ科を単独のミフウズラ目とし、クビワミフウズラ科を（チドリ目とともに）コウノトリ目に含めた。Sibley がツル目の範囲を変えたのはこれだけである。

Paton et al., 2003; Fain & Houde, 2004 はミフウズラ科をチドリ目に含めた。

これらはノガンモドキ亜目テンプレート:Sname に属していた科だが、分子系統によるノガンモドキ目テンプレート:Sname に属すかどうかは不明である。

カッコウ目やノガン目と近縁なようである^[2]。