ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:Infobox テンプレート:Infobox Protected area
ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区(-げんせいしぜんほごく)はマダガスカルの西部にある自然保護、景観保護を目的とした保護地域。
概要
ツィンギとは、マダガスカル語で「先の尖った」という意味。剃刀のような尖った岩が多数並ぶ特異な景観が広がっている。この岩山は、石灰岩のカルスト台地が数万年かけて侵食され、形成したものと考えられている。
生態系
ツィンギでは降水があっても尖った岩と岩との隙間に吸収されてしまうため、植物は乾燥に強い珍しい種類のものが多数自生している。近くに生えるバオバブも水を蓄えることができるように進化している。
ツィンギの周囲のサバンナには独特の動物も数多く生息している。90種類を越える鳥類を始め、爬虫類や、キツネザルなども多数の存在が確認されている。
歴史
- 1927年 - 自然保護地域としての整備が始まる
- 1966年 - マダガスカル政府の自然保護地域として法制の指定を受ける
- 1990年 - ユネスコの世界遺産(自然遺産)として登録
- 1998年 - 国立公園に格上げ
登録基準
この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。テンプレート:世界遺産基準/coreテンプレート:世界遺産基準/core
アクセス
公園入口の町ペコバカまでは、マダガスカル西部の町、ムルンダバから車で片道8時間程度。
ツィンギは、大ツィンギ(Grand Tsingy)と小ツィンギ(Petits Tsingy)の2つに分けられ、小ツィンギはペコバカの近くにある。一方、大ツィンギはペコバカより約17kmほど離れており、以前は大ツィンギを観察するためにはトレッキングを必要とした。2005年現在は、車で訪れることも可能。