オレンジ革命 (漫画)
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テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『オレンジ革命』(オレンジかくめい)は水沢めぐみによる日本の少女漫画作品。また、同作品を表題とする短篇集コミックス。集英社発行。全1巻。
収録作品
オレンジ革命
『2003年りぼん夏休みびっくり大増刊号』に掲載。主人公たちが中学2年生の夏のお話。
オレンジ革命2004
『2004年りぼん冬休みびっくり大増刊号』に掲載。前作と同じ年の年末のお話。
オレンジ革命2004夏
『りぼん』2004年7月号に掲載。中学3年生の夏のお話。
ひまわりカーニバル
『2004年りぼん春のびっくり大増刊号』に掲載。『オレンジ革命』の主人公の姉が主人公のお話。
以上の他、4コマ漫画4作(「冬の日の杉本くん」「夏の日の杉本くん」「陽生くんの場合」「則くんと恵梨ちゃんの場合」)および、おまけのページ「私の好きなもの」を収録。
登場人物
- 日向夏(ひゅうが なつ)
- 『オレンジ革命』では中学2年生。2年2組で、バスケ部に所属。バスケがうまく、バスケ部は都大会に出場するほど強い。あだ名は「なっちゃん」。名前のイメージの通り、いつも明るく元気な女の子だが、無理に明るく振る舞ってしまうところもある。『オレンジ革命』では杉本の事が好きだった。『オレンジ革命2004』では、冬哉の事が好きだが片思い。『オレンジ革命2004夏』では、冬哉と恋人同士。
- 坂口冬哉(さかぐち とうや)
- 夏の同級生。明るくて飾らないひょうきんな男の子。いつも、夏のお弁当のデザートを横取りして食べたり、夏の机に落書きをしたりして夏をからかっているが、本当は夏の事が好き。普段はお調子者に見えるが、真面目で責任感の強いところもある。
- 杉本(すぎもと)
- 夏の同級生の男子生徒。夏が恋をしている相手。綾奈とつきあっており、その事を周囲の生徒たちも知っている。真面目で優しい男の子だったが、夏にキスをしている所を他の生徒に見つかって大騒ぎになると、うそをついて夏を悪者にしようとし、怒った冬哉に殴られてしまう。水沢の作品で、ここまで意地悪な悪役キャラは珍しい。水沢もコミックスの欄外で、「杉本くんのようなキャラ、実はあまり描いたことなかった」と述べている。
- 綾奈(あやな)
- 杉本の彼女。杉本と付き合っている事は周囲の生徒たちも知っており、周囲も公認のカップル。女の子らしい可愛い女の子。しかし杉本が夏にキスをした事を知って、ショックで泣いてしまう。
- まどか
- 夏と佳弥の同級生で友人。
- 佳弥(かや)
- 夏やまどかの同級生で友人。西原と付き合っている。
- 西原(にしはら)
- 佳弥の彼氏。
- 日向葵(ひゅうが あおい)
- 夏の姉で、夏より5歳年上。あだ名は「あお」。葵が主人公となる「ひまわりカーニバル」は、葵が中学2年生の時の話。2年A組。5月生まれ。新学期の自己紹介のたびに、先生から「ひまわり(向日葵)」と読み間違えられている。入学式の日に陽生の隣の席になって以来、陽生のことが好きだが、自分に自信が持てず告白できない。恵梨とは小学生の時からの親友で、恵梨を羨ましいと思っている。
- 森川恵梨(もりかわ えり)
- 葵と陽生と則の友人だが、クラスは1人だけ他の3人とは違ってF組。葵とは小学生の時からの親友。明るくて可愛くて人気のある女の子。
- 宮沢陽生(みやざわ はるき)
- 葵や則と同級生で友人の男子生徒。葵が恋をしている相手。恵梨とも友人だがクラスは別。バスケが上手。
- 関則(せき のり)
- 葵や陽生と同級生で友人の男子生徒。恵梨とも友人だがクラスは別。
その他
- 水沢は、この作品は最初は1本の読みきりのつもりだったが、続編を作りたくなって何本か書いているうちにコミックス1冊分になったとのこと。
- 『オレンジ革命2004』には、松任谷由実(ユーミン)の「A HAPPY NEW YEAR」という曲の歌詞が出てきて、物語の中で重要な役割を果たしている。水沢はこの曲が大好きなので、いつかこの曲をテーマに話を描きたいと思っていたとのこと。この曲は1981年11月1日に発売された、ユーミンの18枚目のシングル「夕闇をひとり」のカップリングで、その時、水沢は高校3年生だった。
- 『オレンジ革命』の主人公の名前は「日向夏(ひゅうが なつ)」だが、実は「日向夏(ヒュウガナツ)」という名前の柑橘系のフルーツが実在する。水沢はその名前が可愛いので、主人公の名前に使ったとのこと。
- 『ひまわりカーニバル』の主人公の名前は「日向葵(ひゅうが あおい)」だが、これは葵の親が、名字と合わせて「向日葵(ひまわり)」になると思って名付けた。しかし正確には「ひまわり」は「向日葵」と書くので、「日向葵(ひゅうが あおい)」では「向日葵(ひまわり)」にはならない、というエピソードがある。これは水沢自身が、漢字を間違って覚えていて、「日向葵」で「ひまわり」だと思っていたとのこと。辞書で調べて間違いだったと気付いた時には焦ったが、逆に話のテーマとうまく合ったので良かったとコミックス欄外で述べている。
- 『オレンジ革命』というウクライナの将来を決める事件もあるが、それは2004年の事なので、水沢の漫画の方が先である。
- タイトルは主人公が「なっちゃん」なのでオレンジ革命。これは田中麗奈などがCMに出演していた、サントリーの「なっちゃん」というオレンジジュースがあるので、それと掛けているのかもしれない。また、漫画の中で夏のお弁当に入っている夏みかんが、重要な役割を果たしている。
コミックス
『りぼんマスコットコミックス』。2004年12月15日発売。ISBN 4-08-856578-9。410円(税込み)。184ページ。