オルセン姉妹
アシュレー・オルセン(Ashley Fuller Olsen)とメアリー=ケイト・オルセン(Mary-Kate Olsen)は双子の元女優、ファッションデザイナー。ふたり合わせてオルセン姉妹(Olsen Twins, 1986年6月13日 - )と呼ばれる。
目次
概説
ふたりの特徴
アシュレー・フラー・オルセン | メアリー=ケイト・オルセン | |
---|---|---|
名前 | アシュレー・オルセン | メアリー=ケイト・オルセン |
身長 | 158cm | 155cm |
利き手 | 右利き | 左利き |
目の色 | 青 | 青と、微かな緑 |
顔 | 面長 | 丸顔 |
専攻 | 心理学 | 料理 |
一卵性双生児ではなく二卵性双生児であるが、顔立ちはよく似ている。ちなみに兄が1人、妹が2人(アシュレーから見ればメアリー=ケイトを含めて3人)、弟が1人いる。
姉妹で幼いときから活動し、セレブリティという共通点から一時期はヒルトン姉妹(パリス・ヒルトンとニッキー・ヒルトン)と比較されることも少なくなかった[1]。
名前表記について
アシュレーの場合、「アシュレイ」、「アシュリー」と表記されることがある。英語の発音は「アシュリー」に近い。
メアリー=ケイトの場合は「メアリー=ケイト」が名前であり、「メアリー」ではない(ミドルネームはない)。NHK版の『フルハウス』では「メアリー / アシュレー・オルセン」と表記されていたが、これは誤りである。
姉妹を合わせた表記としては、「Olsen Twins」の他に「Mary-Kate & Ashley Olsen」という表記がある。この表記についてジェフ・フランクリンは、『フルハウス』において「Mary Kate Ashley Olsen」と表記していたために定着したものであると説明している。
来歴
生後8ヶ月の時に『フルハウス』のミシェル・タナーを交互に演じてデビュー。この作品で人気子役となり、ブレイクする。5歳のころにはテレビ映画『To Grandmother's House We Go』で初主演を果たした。1995年の劇場映画『ひとりっ娘2』にも出演した。また、姉妹歌唱の楽曲もリリースしている。
8年間続いた『フルハウス』終了後はテレビ映画とオリジナルビデオの出演が中心であった。テレビドラマは『ふたりはふたご』、『ふたりはお年ごろ』に出演。『フルハウス』と共にNHK教育テレビ(Eテレ)で放送され、日本でも人気となる。
2004年に『ニューヨーク・ミニット』に出演した(ただし、興行不振であった)。同年にはハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに名前が刻まれた。
アシュレーは『ニューヨーク・ミニット』を最後に出演作品はなく、2009年に俳優業を引退すると発表した。メアリー=ケイトは2006年以降、単独で俳優業を続けていたが、2012年に俳優業の引退を表明した。[2]
ファッションデザイナーとして
子役としてテレビの仕事を共にやっていた頃から、ファッションのデザインに携わっており、12歳のころにファッションブランドを立ち上げている。子役を終えて以降はファッションデザイナーの仕事に注力したため、テレビなどの出演は減少した。
現在、「Elizabeth & James」、「THE ROW」、「Olsenboye」の3つのブランドを展開しており、ファッションブランドの売り上げ(年間)が10億ドルを超えている[3]。2012年12月、姉妹はアメリカの経済誌『フォーブス』の「30歳未満で最も影響力が大きいファッション・リーダー30人」に選出された[4]。
ファッションブランド
- mary-kateandashley(メアリーケイトアンドアシュレー)
- 姉妹が12歳のころに立ち上げたブランド。服の他に香水や化粧品、アクセサリーも発売していた。2009年にブランドは終了している[5]。
- 2012年に、セレーナ・ゴメスがこのブランドの影響を受けて香水を発売した[6]。
- THE ROW(ザ・ロウ)
- 2006年に立ち上げられたブランドで、姉妹が手掛けるブランドではフラッグシップに位置している。アシュレーがメインとなって展開する。
- ファッション誌「Vogue」で「感動的な服」と評された[3]。
- Elizabeth & James(エリザベス&ジェームズ)
- 2007年に立ち上げられたブランドで、姉妹の主力ブランドである。アシュレーとメアリー=ケイト共にミューズであり共同デザイナーもつとめる。名前は妹のエリザベスと兄のジェームズ=トレントに由来する。
- デニム素材の服は「Textile Elizabeth & James」として展開している。その他にもジュエリー、サングラス、靴も扱っている。
- セレブリティに愛用者が多い。
- Olsenboye(オルセンボーイ)
- 2009年11月、「mary-kateandashley」の後継ブランドとして登場した[5]。JCペニー専売のモデル[7]。ロゴにピースマークが用いられている。
プロダクション
1993年に自身たちのプロダクション「Dualstar(デュアルスター)」を設立し、同時に最高経営責任者に就任している[8][9]。
姉妹の子役時代は、姉妹の出演したオリジナルビデオ、テレビ映画、シットコム(『ふたりはふたご』と『ふたりはお年ごろ』)の制作をしていた。現在では制作活動は行っておらず、姉妹の映像作品、CD作品、グッズのライセンス料が主な収益となっている。なお、映像作品の制作にはワーナー・ブラザーズが関わっており、ワーナー・ホーム・ビデオがソフトの販売権を持っている。ビデオ作品の総売り上げは全世界で約3千万本にのぼる。
基本的には姉妹の個人プロダクションであるが、双子俳優のディラン・スプラウスとコール・スプラウスとも契約を結んで、彼らのブランド「Sprouse Bros」も展開していた時期がある。
私生活
2005年に共にニューヨーク大学に進学したが、メアリー=ケイトは中退。
- メアリー=ケイト
過去にギリシャの大富豪の御曹司であるスタヴロス・ニアルコス3世と交際していたが、パリス・ヒルトンに略奪され、以来パリスとは絶交している。その後、ヒース・レジャーとの交際が噂されたが、レジャーの死去した直後に交際が報じられたため、後にスキャンダルとなった。2012年からはオリヴィエ・サルコジ(ニコラ・サルコジの腹違いの弟)と交際している。[10]
摂食障害を患った経験があり、2004年6月に骨と皮だけの容姿になり、リハビリ施設に入所した[11]。3年後の2007年には緊急入院している[11]。2003年には注意力欠陥障害であることを告白している[11]。
- アシュレー
過去にレストラン経営者のスコット・サルティアーノや俳優のジャレッド・レト、グレッグ・チャイトと交際。2008年からは俳優のジャスティン・バーサと交際していたが、2011年3月に破局している[12]。
家族
父親は銀行員のデイビッド、母親は元バレエダンサー現マネージャーのジャーネット。兄のジェームズ=トレント、妹で女優のエリザベス、他に腹違い(父親の再婚相手が母親)の妹弟がいる。
1995年に『フルハウス』が終了する直前に両親が離婚する。この離婚について、姉妹は雑誌で、「『フルハウス』の家族、本当の家族がなくなってしまって、悲しい」とコメントしている。
資産
15歳で月に500ドルまで使うことのできるクレジットカードを手にし、17歳になると上限なく自由に使えるクレジットカードを手にしている。2013年現在の姉妹の総資産は3億ドル以上(300億円以上)といわれる[13]。
2005年4月、Hollywood News Wireによればオルセン姉妹がニューヨークのマンハッタンの人気スポットであるウエスト・ヴィレッジに購入した8億円の高級マンションを売りに出している。このマンションはロサンゼルスからニューヨークに引っ越す前に購入した物件で姉妹は1度も住んだことがなかった。姉妹の広報担当者は「マンションを売りに出したのは2人の不仲ではなく、部屋が広すぎて改装に時間がかかるから」とコメントしている。
アメリカで最も裕福な20代であり、経済誌『フォーブス』が2007年に21歳未満のセレブリティを対象にした長者番付で推定収入が約4000万ドルで1位になった。
2009年、雑誌『INTERIEW』の3月号でメアリー=ケイトが子役時代に姉妹で出演していた『フルハウス』について、出演時は1歳にも満たなかった姉妹のギャラが1話2400ドルだったことにふれ、「当時、私たちはお金よりもご褒美に貰えるグミー・ベア(小さなクマの形をしたグミ)の方が嬉しかった」と語っている。
そして、『フルハウス』の最終シーズンの出演料は16万ドル(一人当たり8万ドル)[14]で、当時テレビに出演する子役としては最高額であった。
主な出演作品
テレビドラマ
- フルハウス Full House (1987-1995年)
- ふたりはふたご Two of a Kind (1998-1999年)
- ふたりはお年ごろ So Little Time (2001-2002年)
- Weeds ママの秘密 Weeds (2007年) シーズン7、ゲスト出演、メアリー=ケイトのみ
映画
- To Grandmother's House We Go (1992年) 姉妹の最初の主演作で、『フルハウス』の製作総指揮者、ジェフ・フランクリンの監督作。
- Double, Double, Toil and Trouble (1993年)
- How the West Was Fun (1994年)
- The Little Rascals (1994年)
- ひとりっ娘2 It Takes Two (1995年)
- Billboard Dad (1998年)
- Switching Goals (1999年)
- パスポート to パリ Passport to Paris (1999年)
- Our Lips Are Sealed (2000年)
- Winning London (2001年)
- ホリデイ・イン・ザ・サン Holiday in the Sun (2001年)
- Getting There (2002年)
- ラブ in ローマ When in Rome (2002年)
- ザ・チャレンジ The Challenge (2003年)
- チャーリーズ・エンジェル フルスロットル Charlie's Angels: Full Throttle (2003年) カメオ出演
- ニューヨーク・ミニット New York Minute (2004年)
- ファクトリー・ガール Factory Girl (2006年) メアリー=ケイトのみ
- The Wackness (2008年) メアリー=ケイトのみ
- ビーストリー Beastly (2011年) メアリー=ケイトのみ
アニメ
- Mary-Kate and Ashley in Action! (2001-2002年)
- ザ・シンプソンズ The Simpsons (2004年) 本人役
オリジナルビデオ
- Our First Video (1993年)
- The Adventures of Mary-Kate & Ashley (1994-1997年)
- You're Invited to Mary-Kate & Ashley's... (1995-2000年)
CDアルバム
- Brother For Sale (1992年)
- I Am The Cute One (1993年)
その他
- 吹き替えは、子役時代はかないみか(メアリー=ケイト)、川田妙子(アシュレー)が担当していることが多かったが、成長後は、佐古真弓(メアリー=ケイト)、坂本真綾(アシュレー)が担当していることが多い。
- 姉妹をネタにした作品で、ウェブシリーズの『Very Mary-Kate』がある。ただし、本人は一切登場せず、作中での出来事も架空である。
脚注・出典
- ↑ テンプレート:Wayback - VOGUE(2007年6月15日)
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 3.0 3.1 テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 5.0 5.1 現在「mary-kateandashley.com」は「olsenboye.com」に転送されるため、「Olsenboye」が後継ブランドであると考えられる。
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- ↑ 11.0 11.1 11.2 テンプレート:Cite web
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