渡邊啓貴
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渡邊 啓貴(わたなべ ひろたか、1954年3月 - )は、日本の政治学者、福岡県出身、東京外国語大学大学院総合国際学研究院(国際社会部門・国際研究系)教授。前駐フランス日本大使館公使(2008~2010年)。専門は、ヨーロッパ国際関係論、フランス政治、ヨーロッパ外交史。
学歴
- 1978年 東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業
- 1980年 東京外国語大学大学院地域研究研究科修士課程修了
- 1983年 慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学
- 1986年 パリ第一大学パンテオン・ソルボンヌ校 現代国際関係史専攻DEA修了
職歴
- 1981年-1989年 財団法人世界経済調査会研究員
- 1982年-1983年 財団法人アジア太平洋研究会研究員
- 1983年-1984年 日本学術振興会奨励研究員
- 1984年-1986年 財団法人平和安全保障研究所プログラムフェロー
- 1989年-1993年 京都外国語大学外国語学部専任講師
- 1993年-1995年 京都外国語大学外国語学部助教授
- 1995年-1999年 東京外国語大学外国語学部助教授
- 1999年-2008年 東京外国語大学外国語学部教授
- 1999年3-5月 高等研究大学院(パリ)客員教授
- 2001年-2009年 仏語季刊誌『Cahiers du Japon』編集委員長
- 2002年-2003年 ジョージ・ワシントン大学シグール・アジア研究センター客員教授
- 2004年-2008年 日仏政治学会理事長
- 2005年9-10月 リヨン高等師範大学校(大学院)客員教授
- 2008年-2010年 在仏日本国大使館広報文化担当公使
- 2010年 (現在に至る) 東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授
- 2010年-2011年 隔月刊雑誌『外交』編集委員長
- 2011年 (現在に至る) 東京外国語大学 国際関係研究所所長
著書
単著
- 『ミッテラン時代のフランス』(芦書房、1991年/増補版、1993年)
- 『フランス現代史――英雄の時代から保革共存へ』(中央公論社[中公新書]、1998年)
- 『ポスト帝国――二つの普遍主義の衝突』(駿河台出版社、2006年)
- 『米欧同盟の協調と対立――二十一世紀国際社会の構造』(有斐閣、2008年)
- 『フランスの文化外交戦略に学ぶ』(大修館書店、2013年)
- 『シャルル・ドゴール』(慶應義塾大学出版会、2013年7月)
編著
- 『ヨーロッパ国際関係史――繁栄と凋落, そして再生』(有斐閣、2002年/新版、2008年)
- 『国際政治の基礎知識』(加藤秀治郎との共編、芦書房、1997年/増補版、2002年)
訳書
- ルネ・ジロー『国際関係史 1871-1914年――ヨーロッパ外交、民族と帝国主義』(未來社、1998年)
- フランソワ・ジョワイヨー『中国の外交』(中嶋嶺雄共訳白水社、1995年)