自治共和国
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自治共和国(じちきょうわこく)とは、独立国の中に設けられる地方自治政体のうち、通常の州・地区・県・市などに比して広汎・高度の自治権を付与される「国家内国家」の一形態の呼称である。一般に、日本語訳での慣例(日本国外務省、日本の大手地図会社などによる表記)では、自治区・自治州などよりもその自主性・権限は強いものとされる。
日本語表記において「自治共和国」と訳される政体の代表例としてもっとも頻度が多いのは、旧ソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)の自治共和国(テンプレート:Lang-ru、テンプレート:Lang-en)である。
このほか、現在においても「自治共和国」と見なされる自治政体の例は存在する。
ソビエト連邦
テンプレート:Main ソ連の場合、連邦政府と自治共和国の間(自治共和国の上部機構)にロシア・ソビエト連邦社会主義共和国をはじめとする「共和国」が存在し、自治共和国も版図(地図上の区分)としては形式上いずれかの「共和国」の傘下にあったが、別途連邦政府と連邦条約を調印しており、実際の統治機構としてはそれらの「共和国」ではなく連邦政府の直轄地とされていた。
フランス
テンプレート:Main フランスは1958年からフランス共同体 (en) を作り、旧フランス領アフリカに自治共和国を設置していた。これらは当初自治共和国として独立させたが、1960年には全てが完全に独立した。
スペイン
テンプレート:Main スペインの自治州も高度な自治を持つことから時に自治共和国に見られることがあるテンプレート:要出典。
ギリシャ
テンプレート:Main ギリシャのアトス自治修道士共和国はギリシャから治外法権を得ており宗教国家的な自治共和国とされている。