ヒメハマシギ
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ヒメハマシギ(姫浜鷸、学名:Calidris mauri)は、チドリ目シギ科に分類される鳥類の一種である。
分布
繁殖地はアラスカ北西部とシベリア北東部のチュコト半島で、冬季は北アメリカ大陸南部や南アメリカ大陸北部に渡り越冬する。
日本では、本州で数回記録があるだけの迷鳥である。主に秋に記録されているが、越冬記録もある。
形態
全長約16cm。ハマシギに似るが一回り小さい。冬羽では上面は灰褐色、肩羽は茶褐色、下面は白色。夏羽では頭の上や背が赤褐色で、黒斑がある。野外での観察は困難だが、趾の間に小さなひれ蹼(みずかき)がある。雌雄同色である。
生態
越冬地では干潟や埋立地、砂浜などに生息する。本来は群れで生活するが、日本では1羽が他のシギ類の群れに混じって飛来することがほとんどである。
食性は動物食。干潟などを歩き回って、貝類や甲殻類を採食する。
鳴き声は、「チィーッ チィーッ」「キュッ」など。ハマシギより高い声である。