キジオライチョウ
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キジオライチョウ(雉子尾雷鳥、学名:Centrocercus urophasianus)はキジ目ライチョウ科(キジ科に分類されることもある。この場合キジ科、ライチョウ亜科となる)に分類される鳥類の一種である。
分布
北アメリカ中西部に分布する。
形態
全長オス80cm、メス55cm。雌雄異型で、オスは先端が尖った細長い尾羽(和名はこの尾羽がキジのそれに似ている事に由来)と毛髪状の冠羽、胸部によく膨らむ肉質の空気袋を持つ。
生態
草原に生息し、住環境としてセージ(サルビア)の生い茂る藪を好み、これが英名の由来となっている。
雑食性で、セージの葉や芽、昆虫類などを食べる。
繁殖時は、雄は数百羽集まり集団求愛場(レック)を形成する。雄の雌に対する、胸を膨らませて尾羽を広げる特徴的な求愛行動が有名である。
繁殖期は3-5月で、セージの茂みの中の地面に窪みを作り、1腹7-13個の卵を産む。抱卵期間は25-27日である。
人間との関係
生息地の開発が進んだことにより、個体数が減少しつつある。
Sibley分類体系上の位置
参考文献
- 『世界の動物|分類と飼育 キジ目』、財団法人東京動物園協会、1987年、54頁