T-800
T-800(正式名称:Cyberdyne Systems Model 101 Series 800 Version 2.4)は、映画『ターミネーター』をはじめとした映画『ターミネーターシリーズ』に登場する架空のアンドロイドである。本記事ではその改良型であるT-850についても記述する。アメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI)が企画した「AFIアメリカ映画100年シリーズ」の一環、『アメリカ映画の名セリフベスト100』では彼のセリフ「また戻ってくる」、「テンプレート:仮リンク」がそれぞれ37位と76位に位置する[1]。
設定
スカイネットにより2018年に試作され、2026年に量産が開始された人間抹殺用のアンドロイドである。正確には「サイバーダインシステムズ・モデル101シリーズ800」という型番になり、スカイネットでは「T-800 モデル101 サイバネティック生命体」としてデータベースに登録されている。T-800以前のターミネーター・T-600シリーズはゴム製の外皮である上、人間としては大きすぎる体格(身長約2m近く)の外見のため近距離では容易に識別可能であったが、T-800は培養された人間と同様の細胞組織(筋肉、皮膚、髪の毛、血液など)がチタン合金(特殊合金)の金属骨格を覆っており、人間でないことを識別することは難しい[2]。体格に関してもT-600に比べて、より人間に近い身長(約190cm近く)に改められている。2018年の試作段階では未完成故に、人間になりすます以外には言葉は話せず、表情にもメリハリが無かった。生産拠点であるスカイネットセントラルが爆破された[3]ために大量生産に支障をきたして予定が遅れ、T-800は8年後の2026年に量産体制を含め完成することとなった。
しかし、犬はT-800と人間を的確に区別することができる[4]。どのようにT-800を見分けているかは不明であるが、嗅覚、動作音、皮膚分泌物など、何らかの「不自然さ」を察していると推察される。犬に見破られる点は、後のT-1000やT-X,TOK-715も同じであるが、『ターミネーター2』(以下『T2』と表記)に登場したT-800は劇中中盤、逃亡先のエンリケの家では犬に吠えられていない[5]。
『T2』劇中での説明によれば、動力源であるパワーセルの寿命は約120年であり、予備電源も内蔵している。
シリーズ作中、『T2』以後は未来世界において旧式化しているとされているが、それにおいても現代の技術からするとオーバーテクノロジーの産物であり、非常に堅牢な金属骨格のボディは小火器による銃撃や金属パイプによる打撃程度ではまともなダメージを与えることすら難しく、現代世界の対人用兵器では破壊不能と言った方が妥当であり、T-800を破壊するためには対物ライフルや成形炸薬弾等の対物用兵器を用いる必要がある。これについては、『ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ』で登場した上位型T-888が、対物ライフル弾の頭部直撃にほとんど耐えられない(コルタン骨格製でT-800よりも耐久性も上昇している)という演出からも裏付けられている[6]。ボディの周りには(恐らく動力系統(油圧など)を司るものであると思われる)配線が露出しているが、それら配線の強度及び耐熱性もかなり高い様子[7]。未来世界の抵抗軍はフェイズドプラズマライフルというプラズマ砲を用いて機械軍と戦闘を行っている。
『ターミネーター4』(以下『T4』と表記)では試作機が登場し、グレネードランチャーを携えたジョン・コナーと交戦する。その劇中では射撃を2発受けて生体組織が焼け落ちても、行動の支障となるダメージは見られなかった。さらにその後、生態組織が完全に焼け落ちたほぼ骨格だけの状態で三度グレネードの直撃を受けるも動力系統には何ら影響はない事が見て取れる。特殊なチタン合金製のシャーシ(骨格)は耐熱性にも優れている[8]。
擬装用生体組織
T-800の金属骨格を生体細胞組織で覆う工程は専用の機械[9]にかけて処置される。機械の内部でどのようにして形成されていくのかは定かではないが、劇中にてジョンが発見したT-800に関するデータには、金属骨格全体を生体細胞で覆い尽くすには数十日を要するらしいことが記されている。
金属骨格を覆う生体組織は偽装のために被せられるものであるため、損傷、欠損しても本体の動作に影響はない。むしろ損傷箇所が邪魔になった場合や、正体を明かすため必要だと判断した場合には自ら剥がす事もある。ただし、この人間に擬装するための覆いは、金属骨格の機械部分の動作音を(少なくとも人の耳に入らない程度に)抑える効果を兼ねているため、剥がれた場合は防音効果が失われてしまう。あらためて服や手袋などで表面を覆えば防音されるが、機械部分の損傷が激しい場合はその限りではない。
生体組織には普通の人間と同様の自己再生能力が備わっており、切創や銃創は自然再生する。しかし著しい損傷を受けた場合、適切な処置を施さなければ組織が腐敗してしまう[10]。生物としての痛覚は備えていないため、生体組織に著しく損傷を受けても行動に支障をきたさない。ただし、機能としての痛覚はプログラムされているようで、“痛み”のデータとして記録蓄積されている[11]。また、この生体細胞の人間のそれと異なる点は、水分や栄養分の補給を必要とせず、細胞の維持を完全独力で行っていることである。そのため、生体組織を有するT-800であっても、人間の様に食事を摂る必要はなく、食物を消化し栄養分を吸収する機能も備えられていない[12][13]。
スカイネットが潜入型ターミネーターの開発に着手し始めた2018年時点では、これらとは事情が異なる。
知覚能力
視覚における基本ソフトウェアのイメージ処理機能は、赤色の濃淡によって行われる。また、一度聴いた人の声であれば完全に模倣する能力も備えている。劇中にてT-800は、電話の通話において対象の人物の声を模倣してなりすまし、情報の収集や目標の人物を誘い出すなどの目的に能力を利用している[14]。
これらの機能は金属骨格に内蔵された各種センサーが担う。擬装用の生体部分は単なる内部機構を覆うカバーであるため、視覚センサーを自己修理するために眼球部のカバーをT-800が自身で外すシーンが『ターミネーター』(以下『T1』と表記)で見られる。以後の作品でも生体部分が剥がれ、赤く光る視覚センサーがむき出しになるシーンがある。また、中枢を破壊されるなどして機能を停止した場合、視覚センサーの赤い光は消える[15]。こちらのシーンも同様に以後の作品で登場する。
出力
油圧システムによって作動する機体が発揮する力は非常に強力である。成人男性を片腕で投げ飛ばす、コンクリートの壁を突き破る、総計600kg近い重さの銃器類をまとめて装備する等、人間には出来ない荒技を軽々とやってのける。『T4』では全身に溶鉱を浴び、それが冷えて固まり身動きが取れなくなるが、その出力により関節部の固体化した金属を破壊している。
また銃を撃つ際にも、反動を完全に抑えることができるため、片手で撃っても精度の高い射撃を行うことが可能である。
反面、機体重量のためか走る速力はそれほど高くない。普通の人間と同じ程度か、それよりやや速い速度で走行する性能となっている。
コンピューター
課されたミッションは何があろうと、またどんな命令であろうと必ず遂行するようにプログラムされる。プログラムを書き換える事で、人間側の味方にすることもできる[16]。『T1』に登場したT-800はおよそ人間的な感情を見せることはなかったが、『T2』に登場した、人間側に捕獲されプログラムを書き換えられたT-800は、いくらか感情らしきものを見せることがあった。これについては搭載されたコンピューターの以下の特徴が要因となっている。
本来、T-800のコンピューターの学習能力は高く、様々な抽象的概念までも理解できる。それは、人間社会の中で生活する事でより人間らしい行動を取れるよう設計されており、ジョークも理解できるようになるほどのものである。戦闘用アンドロイドの思考能力としては過剰性能だとも言えるが、「潜入型」であるT-800に人間への擬態を完全なものとさせる能力が持たされているのは必定である。
しかし初期状態では基本的な人格は極めて未発達であるため、人間と比較して表情が乏しく、常識的な行動が取れず、行動は「ロボット」らしい無機質なものである。
思考様式は極めて論理的で、視覚を含む五感によって周囲の状況を適切に判断する[17]。その思考回路を支える知能回路は極めてコンパクトなモジュールに収められており、並列処理とニューラルネットワークによって高い処理能力と学習機能を備えた電子回路である。だが、このモジュールは、T-800が単体で送り出されるときには自分でものを考えないよう学習機能に制限が設けられており、「読み出しのみ」にセットされている[18]。
すなわちT-800は、「読み出しのみ」にセットされた状態の個体は感情を持たない無慈悲な戦闘マシーンであるが、学習機能への制限を解かれた個体は人の感情を理解できるようにもなる[19]。
思考モジュールは形状的に「(銀色の)二廻り程小さな板チョコ」に良く似ており、表面には四角い突起が整列している[20][21]。
その他
元来、人間を抹殺すべく生み出されたため、人体の構造についてもプログラムされている。この事は『T2』劇中でT-1000の攻撃で負傷したサラ・コナーの切創を縫合する際に、彼女との会話で語られる。また『T4』ではマーカス・ライトの弱点が心臓であることを見抜いて攻撃を行っている。
『T1』では躊躇なく人間を殺害しているが、『T2』では人間を負傷させる事はあっても殺害はしていない。ジョンから人間を殺害しないよう命じられて以降、精神病院の看守や警官隊との戦闘時には死者を出さない程度に、足を狙った銃撃などの加減した攻撃を行っている。また、ジョンからの命令を受ける以前にもバーで襲いかかってきた男の肩にナイフを刺すなどの攻撃を加えているが、致命傷は与えていない[22]。
あらゆる銃器や乗り物の扱い方にも精通し、未来世界のフェイズドプラズマライフルから現代の小火器、対物火器を使いこなせる。また『ターミネーターシリーズ』の複数作品の劇中にて、車を鍵無しで動かす(いわゆるホットワイヤーによる車泥棒)シーンを見せている。これは改良型のT-850も含め、以降に開発されたターミネーター全てに共通している。
生体組織をまとうT-800の外見は人間と変わらぬ姿に擬態しているが、タイムマシンの関係で過去へタイムトラベルした個体は全裸であり[23]、目立たないよう行動するには現地で自分の体格に合う服を確保する必要がある。そのため、『T2』以降ではタイムトラベルした直後に遭遇した人間に対して体格測定(SIZE ASSESSMENT)を行い、体格一致(MATCH)した相手の服を奪っている。
閃光弾など、強力な光を発する兵器を使用されると情報処理機能に不具合が生じる[24]。また『T1』でカイル・リースに近距離からショットガンで撃たれたり、『T2』でT-1000に投げ飛ばされた時などに見られるように、ボディーに強力な衝撃を受けたり、小さな衝撃でも断続的に受けることで短時間ながら倒れた状態になる[25]。小説『新ターミネーター2 最終戦争(上)』においても、ジョンがショットガンでT-800を一時的な機能不全にした後、プラズマライフルを鹵獲して止めを刺す描写がある[26]。
T-850
T-800を改良したタイプであり、T-800と比べボディの剛性など、性能そのものが向上している。 『ターミネーター3』(以下『T3』と表記)に登場するT-850の生体組織をまとった外見は、101型T-800と同一もしくはやや加齢された造型であり、本タイプと遭遇したジョン・コナーが瞬時に1994年に現れたタイプ(T-800)と同じと認識したほど、ルックスが相似している。重量は、公式設定では約900kgであり、『T3』の劇中では倒れたT-850を起こそうとした人物から「やけに重い」と言われている。
動力源は腹部に内蔵された2つのパワーセル(水素電池)である。これは、パワーセルを1つしか搭載していないT-800がT-1000との格闘でセルを破壊・電力を放出させられ、予備動力での不自由な戦闘を強いられた[27]ことの経験による改良と思われる。また『T3』の劇中において、T-Xのプラズマ砲により損傷した1つのパワーセルを走行中の自動車から投げ捨てた際には、セルが小さなビル程度の規模の爆発を起こしてキノコ雲が生じた。『T3』の劇中終盤では、T-Xの口腔内にパワーセルを押し込み爆破させることで、その威力が機体の破壊に利用されている。これらの事から、パワーセルは相当な量のエネルギーを蓄えていると思われ、T-800より稼働時間も飛躍的に向上していると推測される。なおパワーセルの片方を失っても機能には問題なく、2本目のパワーセルを抜き取っても作動を継続できるため、2つのセルからの電力の供給は並列であり、さらにT-800同様に予備電源が搭載されているとみられる。
T-800でも状況を随時判断して戦術的判断を下す、ジョークを解する等、高い学習・思考能力を持っていた。T-850では嘘をついてケイト・ブリュースターを大人しくさせるなど、状況を判断して戦術的判断を下す機能があるのは勿論、更に国家規模の非常事態に際して高度な戦略的判断をも独自に下せるなど、戦闘用アンドロイドには不釣合いな程の高度な思考能力を持っている。これは抵抗軍に捕獲された時に受けた改造の結果かもしれない。一説にはメインプロセッサのバージョンアップも行われているとされる。また、心理分析装置によって人の感情も細かく読み取れるようになっているが、男女間の恋愛感情については専門外と『T3』劇中で自ら語っている[28]。
人体の構造に精通している点は健在で、先述の心理分析装置と組み合わせた高度な分析も可能となっている。T-Xに襲われた直後のジョンに傷が無いかどうか(乱暴な方法だが)調べたり、T-Xに命を狙われたロバート・ブリュースターを助けなければ自殺すると言って銃口を頭に当てたジョンに対し、心拍数などから高い確率でジョンが自殺しない[29]ことを言い当てている[30]。この他、ジョンやケイトに頼まれるまでもなく、人間を誰一人として殺すことはなく、骨折しない程度に手をひねって相手をいなすなど、負傷させることすらしなかった[30][22]。
タイムマシンによる未来からの転送後は全裸の状態であるためT-800と同様、衣服を奪う目的で行きずりの人間の体格測定を行っている。その際、目立つ形状のサングラス(星型の派手な形)は1度かけてから外し、その後オーソドックスな形のものへと替える様子を見せた[30]。これについては、小説版にてジョンの記憶にある101型のイメージに近づくためであると説明されている。
また処理能力の向上に伴い運動性能の向上も見られ、T-800よりも格段に自然な動作をする等の違いが現れている。
知能に加え、戦闘能力(格闘能力等)や耐久性も非常に優れており、銃火器はもはや通用しない。『T3』劇中でのT-Xとの戦闘シーンからは、通常の武器や重火器での破壊は望めない様子である。ケイトに撃たれた際には弾丸を口にくわえて受け止め、吐き出すといったシーンもあり、口腔内も頑丈であることがわかる。しかし、同映画にてT-Xにダメージを与えようと高圧ケーブルを使っての感電させる攻撃を試みているが、自ら電流によりダメージを受けている(T-Xは内蔵された保護装置により大きなダメージはなかった)。また、頭部を踏みつけるT-Xの攻撃によって頚部が破損し、胴から頭部を分断させられる損傷を受けた。コミック版によると、T-Xは力・知能・耐久性すべてを上回っており、強いて勝っているとすれば経験だという。
なお『T3』に登場したT-850は、未来世界においてジョンを殺害している。T-850は「ジョン・コナーは少年時代の出来事から、101型(T-800)に特別な思い入れがあり、抹殺には私が選ばれた」と語っている[31]。その後ジョンの妻で抵抗軍の副司令官ケイト・コナー(2032年時点の姓で、『T3』劇中の2004年時点では終始ブリュースター姓)に捕獲され、リプログラムを施されさらに「ケイトの命令に従う」、「ジョンとケイトをT-Xや『審判の日』から生き延びさせる」という命令を与えられて2004年のロサンゼルスへと転送された。わざわざ暗殺を含めた未来の情報を詳細に伝えたり、自爆の前ジョンに「(未来で過去に転送される前の自分と)また会おう」と伝えたことから、暗殺をジョンに事前に伝えて暗殺そのものを防ぐ事が転送の目的に含まれていた可能性が高い。
使用銃器
- T-800(『T1』)
- T-800(『T2』)
- T-850(『T3』)
俳優
- T-800
- アーノルド・シュワルツェネッガー(『T1』、『T2』)
- フランコ・コロンボ(『T1』※カイルの回想)
- ローランド・キッキンガー(『T4』※頭は『T1』当時のシュワルツェネッガーのものにCG合成で差し替え)
- T-850
- アーノルド・シュワルツェネッガー(『T3』)
外見モデル
2名登場しており、どちらともアーノルド・シュワルツェネッガーが演じたT-800に近い顔立ちをしていることがわかる。この2名の関係性は今のところ不明となっている。
- ディーター・フォン・ロスバック
- 小説『新ターミネーター2』に登場。元セクター(対テロ殲滅部隊)の工作員。
- ウィリアム・キャンディ軍曹
- 『ターミネーター3』の未公開シーン及びノベライズ版、スピンオフ作品『Terminator: The Beginning Skynet Soldier』に登場。CRSの研究スタッフメンバーの1人。アーノルド・シュワルツェネッガーが演じている。『Terminator: The Beginning Skynet Soldier』では、Skynet Research社の広報ビデオに出演、新型ロボット開発の身体データ測定の提供などに携わっている。
その他
- 小説『新ターミネーター2』では、知識があればパワーセル及びマイクロプロセッサを除いて現在の技術でも量産することが可能とされ、作中では現代に送り込まれたI-950型が数体のT-800を製作し、コナー親子の殺害のため送り込んだ。
- 『ターミネーター3』の未公開シーン及び小説版での描写と、『ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ』に登場するTOK715の例を見る限り、ターミネーターの人間に擬態した外観や声はスカイネットの単独開発ではなく、「本物の人間」をモデルとしている、すなわち「人間との合作」である模様。『T4』では冒頭に「本物の人間」を研究していたとみられる施設が登場しており、その研究成果が反映されていると思われる。
- T-800の頭部モデルは、『ターミネーター』製作当時におけるシュワルツェネッガー自身の頭部形状に基づいて製作されており、SFX担当のスタン・ウィンストンによれば「シュワルツェネッガーの頭蓋骨とそっくり入れ替えてもおかしく見えないほど、基本的な形状やサイズは忠実」となっている。歯列も同様に当時のシュワルツェネッガーから取られた歯型が元となっているため、現在の矯正された彼の歯列とは異なる。
脚注
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ ただし、必ずしも全てのT-800が生体組織で覆った仕様に施されるわけではない。『ターミネーター2』および『ターミネーター3』の劇中では、骨格状態(エンドスケルトンと呼称される)のT-800が戦闘に投入されている描写がある。
- ↑ 『ターミネーター4』にて演出されている。作中でジョン・コナーらによって行われた。
- ↑ 『ターミネーター』での演出。
- ↑ 劇中で理由は明らかにされておらず、単なる演出上のミスの可能性もあるが、T-850を捕獲した抵抗軍によって何らかの改良が施されたか、学習機能によって人間性を備え始めたT-800に犬が違和感や恐怖心を覚えなくなったとも解釈できる
- ↑ ターミネーター4の序盤でジョン・コナーがT-600の頭部を撃って機能を停止させている描写から、人型のターミネーターは頭部があまり堅牢に設計されていないようである(処理機能の中核を担うチップが頭部に内蔵されているためであると考えられる)。
- ↑ 『T4』でジョンに何度もグレネードランチャーに撃たれたり、マーカスに投げ飛ばされたり配線が集中している頭部付近を鉄の棒で繰り返し殴打されても駆動系にダメージを受けているらしい様子はなく、溶鉱を被るもT-800自身の機動性には影響らしきものも見られなかったことから、配線に損傷は無かった様子。
- ↑ 『T2』では溶鉱炉の中に没した後もしばらく活動をしており、『T4』でも全身を溶鉱に包まれた状態で活動している。
- ↑ 『T4』劇中にて、カバーリングを行う機械らしきものに未完成のT-800が設置されているシーンが一瞬だがに存在する
- ↑ 『ターミネーター』劇中にて、皮膚組織が腐敗したためか顔にハエがたかるシーンがある。悪臭も発していたらしい。
- ↑ 『T2』劇中にてT-800自身により語られている
- ↑ 『T2』では逃亡先でエンリケから酒のボトルを差し出された際に戸惑い、サラが横からボトルを奪い飲むことでフォローする一幕もあった
- ↑ 上位型のT-888は食物を摂取することが可能である
- ↑ 他のモデルも同様の能力を見せている。『T2』に登場したT-1000はジャネル・ヴォイトになりすまし、ジョンをおびき寄せようとした。『T4』に登場したプロトタイプのT-800はカイルの声を模倣してジョンをおびき寄せている
- ↑ 実際『T1』でプレス機で潰された直後、徐々に赤い光が消えて機能停止した
- ↑ 『T2』以後はT-800系列の機体が既に旧型である事や、スカイネットがT-Xの様な対ターミネーター専用機を開発している事から、人類側に捕獲されプログラムを書き換えられたターミネーターは、かなりの数にのぼるものと推測される
- ↑ 『T1』にてサラとカイルを追跡していた時、警察が来たが、警察に自身の正体を知られてはサラの暗殺遂行に支障を来すと判断したのか、あと一歩で殺害可能だった所を警察が到着する前に姿を眩ましていた。
- ↑ 『T2』で学習能力について焦点が当てられたが、『T1』内でも学習しているらしき描写がある。例えば服を奪う時にチンピラから「fuck you, asshole.」(うるせえ、クソ野郎)とののしられているが、後のホテルのシーンでホテル主から(おそらく修理のために切開した箇所の腐敗による)悪臭について苦情を言われた際に、返答として選択した台詞も「fuck you, asshole.」(うるせえ、クソ野郎)である。標準の「読み出し専用」でもある程度の学習は可能と思われる
- ↑ 漫画版『ターミネーター3』において、「スカイネットはターミネーター達が過学習の果てに人間化してしまうことを危惧し、学習機能に制限を加えている」という台詞がある
- ↑ 『T2』ではこの電子回路チップが未来を変えてしまう危険性を持つ存在として描かれ、物語後半はこれを軸に展開して行く。また、同映画の完全版では「2つのチップ」を強調するショッキングなシーンがある
- ↑ 現代の技術で同様の論理回路を作ろうとすると、机の上を占領するような巨大な複合コンピュータになるが、これはそれすらも凌駕した画期的な処理機能を備えるものであるらしいことが『T2』作中の描写に伺える
- ↑ 22.0 22.1 小説版によると、1994年と2004年に送り込まれる以前から既に、むやみに人を殺さないようプログラムされているとのこと
- ↑ カイルいわく「タイムマシンは生物や、生命反応のあるものしか送れない。T-800は生体組織で覆われているからタイムスリップできた。」
- ↑ 60秒近くの復旧時間がかかる、と小説版『ターミネーター2』で語られている。これは未来のジョンが過去に送り込んだT-800により少年ジョンにもたらされた情報とされている
- ↑ 前者の例は『T2』にてT-1000に投げ飛ばされた時、『T4』にてマーカス・ライトに投げ飛ばされた時が該当。後者の例は『T1』でカイルからショットガンで連続で撃たれたときなど。
- ↑ この時のプラズマライフルが量産されて、後の抵抗軍の主力兵器となった
- ↑ 『T2』の劇中での演出
- ↑ 余談だが、シュワルツェネッガー自身も過去にUCLAで心理学を学んでいる
- ↑ T-850曰く「83%の確率で引き金を引かない」「自殺する確率は17%」
- ↑ 30.0 30.1 30.2 『T3』の劇中における演出
- ↑ しかし『T4』でジョンは101型(T-800)の試作機が登場した際に躊躇なく銃撃しているため、矛盾が生じている。