精製
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
精製(せいせい、英語表記:refining)とは、混合物を純物質にする工程、あるいはその技術。化学的に合成した化合物や、抽出などにより得た化合物は、多くの場合いくつかの化合物の混合物であるため、単一で純度の高いものにするために精製を行う。精製の方法は様々であるが以下にいくつかの例を挙げる。
特に不純物の多い金属から純度の高い金属を取り出す場合は精製と言わず精錬と言う場合が多い。
- 蒸留
- 液体の化合物を加熱し、一度気体にしたのち凝縮させる精製法。
- 再結晶
- 化合物を溶媒に加熱して溶かし、冷却することで行う精製法。
- 再沈殿
- 化合物の溶けた溶液と化合物をあまり溶かさない溶媒(貧溶媒)を混合することで目的の化合物を沈殿として得る精製法。
- 昇華 (化学)
- 固体の化合物を一度気体にしたのち再び固体として行う精製法。
- カラム
- シリカ等との親和性の差を利用した精製法。