北野をどり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
北野をどり(きたのおどり)は毎年3月25日から4月7日にかけて上七軒歌舞練場で上演される。
沿革
1952年、北野天満宮で50年に一度行われる大萬燈祭の記念に初演された。以来上七軒の特色を生かし、少数ながらにし舞台を披露している。フィナーレには『上七軒夜曲』が定番となり、島田髷・黒裾引きに揃えた芸妓と色とりどりの鮮やかな衣装の舞妓がそれに合わせながら踊るのが有名。
当初は3月25日から4月中旬にかけて上演されたが冷暖房設備が整えておらず、4月中旬から4月25日にかけての上演期間に設定された。2010年3月25日、上七軒歌舞練場の大規模の改修工事が終了し、冷暖房設備を完備し上演期間を58年振りに繰り上げられ、京都の花街で春のをどりの上演では一番早くなった。
年表
- 1952年(昭和27年)、大萬燈祭記念として北野をどり初演。
- 1962年(昭和37年)、休演。
- 1974年(昭和49年)、中止。
- 1977年(昭和52年)、半萬燈祭記念。
- 2002年(平成14年)、北野をどり上演50周年。
- 2010年(平成22年)、上七軒歌舞練場大規模改修工事終了。
歴代演目
回数 | 年代 | 演目 | 作詞 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 1952年(昭和27年) | 北野天神記 | 大萬燈祭記念として初演。 | |
2 | 1953年(昭和28年) | 七彩洋燈 | ||
3 | 1955年(昭和30年) | 織姫太平記 | ||
4 | 1956年(昭和31年) | 桃山美少年録
明治唄ごよみ |
||
5 | 1957年(昭和32年) | 奥嵯峨日記
叡山すみれ |
||
6 | 1958年(昭和33年) | 春信えがく
さくら輪唱 |
||
7 | 1959年(昭和34年) | ははそはの鐘
姥が餅佳日寿 |
||
9 | 1960年(昭和35年) | 慕情の面
人形寺春の夜話 |
||
10 | 1961年(昭和36年) | 虞美人草図絵
北野風流 |
回数 | 年代 | 演目 | 作詞 | 備考 |
---|---|---|---|---|
25 | 1977年(昭和52年) | 北野天神記 | 半萬燈祭記念として再演 | |
50 | 2002年(平成14年) | 菅丞相天神繪巻 | 大萬燈祭記念として上演 | |
51 | 2003年(平成15年) | 狐火御神渡り
四国歌の旅 |
||
52 | 2004年(平成16年) | 淀殿-大坂城落つ-
季(とき)の彩り |
谿渓太郎(第1部)
岩田道之輔、長田幹彦(第2部) |
|
53 | 2005年(平成17年) | 花折女房
風流雪月花 |
花柳輔太朗 | |
57 | 2009年(平成21年) | 竜神の花嫁
舞扇京芝居 |
||
58 | 2010年(平成22年) | 神曲北野豊楽
俗曲十二段返し
|
||
59 | 2011年(平成23年) | 元禄京紙衣
魁夢暦 |
駒井義之(第1部)
仁村美津夫(第2部) |