液冷エンジン
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液冷エンジン(えきれいエンジン)は、一般には水冷エンジンと同義。冷却水(クーラント)にジエチレングリコールを混入させたことから純粋な「水」冷と言えないとして、主に航空機業界で使用された。
また、冷却媒体として積極的にエンジンオイルを使用する内燃機関もあり、これもLiquid Cooledすなわち液冷エンジンと呼ばれることがある。これは第二次大戦中のアメリカの戦闘機にそのような装置があったものをヒントとして、二輪車のエンジンに応用したものがスズキのSACS(Suzuki Advanced Cooling System)いわゆる油冷エンジンである。これはシリンダーヘッド内部に潤滑用とは別に大量のエンジンオイルを噴射して冷却を行うもので、1985年に発売されたスズキ・GSX-R750で初めて採用された。これを空冷エンジンとするかどうかは議論の分かれるところである。