マルハニチロホールディングス
テンプレート:Infobox 株式会社マルハニチロホールディングス(Maruha Nichiro Holdings, Inc.)は、食品関連企業グループ「マルハニチログループ」のかつての持株会社。
概要
2004年に、当時水産業界トップであったマルハ(旧・大洋漁業)の株式移転により、マルハの持株会社「マルハグループ本社」として設立された企業である。2006年12月11日に「対等の精神」を掲げて、当時業界3位のニチロ(旧・日魯漁業)と株式交換方式で、ニチロをマルハグループ本社の傘下におく経営統合計画を発表。併せてマルハグループ本社が名称変更し「マルハニチロホールディングス」となった[1]。これにより、水産業界初の1兆円企業となり[2]、国内の食品企業としては日本ハムに続き、8位の規模となる。2008年4月には傘下のマルハとニチロを事業別に再編、マルハの法人格は水産部門のマルハニチロ水産、ニチロの法人格は食品加工部門のマルハニチロ食品に承継された。
個別事業としては、根幹を「魚」として分野を3つのセグメント、10のユニット(事業)に分け、傘下企業204社(国内109社、海外95社)[注釈 1]各社が一つ又は複数の事業を行っている。
スローガンは「世界においしいしあわせを」。水産・食品を中核とした世界の食へ貢献しつつ、21世紀のエクセレントカンパニーを目指す思想からこのスローガンとした。またCIマークは合併した両者の英語の頭文字「Maruha Nichiro」のMとNを波をイメージしてデザインにした。両社の伝統と歴史を大切にしつつ、スローガンのごとく世界においしさを届ける姿勢を表したもの。
2014年4月1日、グループ内の事業会社であるマルハニチロ水産、マルハニチロ食品、マルハニチロ畜産、マルハニチロマネジメント、アクリフーズとマルハニチロホールディングスが合併し、事業持株会社に移行[3][4]。このときにテクニカル上場により、非上場会社であったマルハニチロ水産を存続会社とした(合併と同時に「マルハニチロ株式会社」に商号変更)ため、法人格としては消滅した。マルハニチロホールディングスにとっては、設立時に分立した企業に再統合された形となった。
沿革
- 2004年4月1日 - マルハ株式会社が株式移転し、株式会社マルハグループ本社設立。
- 2007年10月1日 - ニチロを完全子会社にし、株式会社マルハニチロホールディングスに社名変更[1]。
- 2010年12月20日 - 本社を、りそな・マルハビルより豊洲フロントへ移転[5]。
- 2013年12月30日 - 孫会社であるアクリフーズ群馬工場で生産された冷凍食品から農薬が検出され(アクリフーズ農薬混入事件)、大規模自主回収へと発展[6]。
- 2014年4月1日 - 株式会社マルハニチロ水産に吸収合併され解散。水産の商号が「マルハニチロ株式会社」となり、当社の子会社3社とマルハニチロ食品子会社のアクリフーズも水産に併せて吸収合併される。
ギャラリー
- 旧あさひ銀行本店.jpg
旧本社
(りそな・マルハビル)