サンマルク
株式会社サンマルクは、岡山県に本社があるレストランチェーンおよびフランチャイザーであり、ファミリーレストランの価格と、高級レストランの雰囲気を両立させる店を目指して、全国展開している。
サンマルクという名称は、古代東方教会で修道についての著作を残した修道士サンマルク(聖マルク)に由来する。
もともとは、下記の業態すべてを運営する会社(旧サンマルク)であったが、2006年に持株会社制(サンマルクホールディングス)に移行し、株式会社サンマルクは「ベーカリーレストラン・サンマルク」のみを運営する新設会社である。
目次
業態
ベーカリーレストラン・サンマルク
株式会社サンマルクが運営するベーカリーレストラン。郊外型で、駐車場を確保した平屋のレストランとして立地することが多い。サンマルクの基本業態。新谷製菓(現在のベーカリーカフェ「アンリュール」、岡山県岡山市)の店舗を引き継いで開店したのが発祥といわれている。
メニューは、2000-3000円程度のコース料理である(もちろん、単品メニューもある)。店内でパンを焼き上げており、様々な種類の焼きたてのパンがお代わり自由で、パンのたくさん入ったバスケットを抱えた店員が度々各テーブルを巡回する。また、店舗入口付近では、持ち帰り用のパンの販売も行っている。フォーク、ナイフは籠に入れられずに一本一本テーブルに並べられる。
夜にはピアノの生演奏やキャンドルサービスなども行っている。店舗によってはキッズルームを完備しているところもある。
ベーカリーレストラン・バケット(BAQET)
株式会社バケットが運営するベーカリーレストラン。
パンがおかわり自由で楽しめるベーカリーレストラン。パンはセルフ方式で、ドリンクバーもあるなど、サンマルクより安いファミリーレストランの価格帯のメニューを提供。
すし処函館市場
株式会社函館市場が運営する回転寿司業態。100円均一よりは高級価格で、内容も高級を目指すが、あくまで回転なので、時価におびえる一般店ではないという店舗の考え方がある。
サンマルクカフェ
サンマルクカフェが運営するベーカリーカフェ。
都市部とショッピングセンター内に主にビルイン出店し、セルフサービス型カフェでありながら、焼きたてパンを豊富に供給する形態を取る(例外的に、郊外では駐車場のある平屋で運営している店舗も存在する)。ベーカリーレストランと同様、キッズルームを完備している店舗もある。「チョコクロ」(板チョコを包んで焼き上げたクロワッサン)が代表商品。「チョコクロ」はサンマルクカフェの登録商標である。(商標登録番号4570899・4719533号)コーヒーの抽出機にはドトールコーヒー傘下のマグナ社のものを使用している。店内ではフレッツ・スポット、docomo Wi-Fiといった公衆無線LANサービスを利用できる店舗もある。一部店舗においては無料のWi-Fiでインターネットができる店舗があり、309cafeと表示される回線が使用可能である。
2006年にサンマルクカフェの首都圏JR線沿線31店舗でSuicaを決済手段として採用し、2007年には69店舗で導入された。[1]
生麺工房鎌倉パスタ
株式会社鎌倉パスタが運営するパスタ専門のレストラン。
店舗で製麺した最高級のデュラム小麦使用の生麺を茹でたパスタを提供。和風が基調の落ち着いた店舗。
他、「サンマルクパスタ」を3店舗展開。
その他の業態
セルフうどん店「あっぱれ讃岐」、中華「サンマルクチャイナ」、「和食と甘味処・mimoza」、カレー店「シェフズカリー」、ハンバーグ専門店「グリル蔵敷」、ドリア専門店「神戸元町ドリア」、石焼きビビンバ用の石の容器使用の熱々チャーハン専門店「広東炒飯店」を展開している。
すべての店に共通するサービス
頼んだ料理と一緒に配布される(一部の店ではテーブルに備え付け)アンケート用紙に記入して回収箱に入れると、誕生日や結婚記念日の間近になると割引券や記載のメニューが無料または割引されるはがきが送られてくる。
持株会社
2006年(平成18年)1月1日、株式会社サンマルクホールディングス(旧社名株式会社デコール、損害保険代理業だったが2005年5月に休眠状態になった)は、サンマルクとの株式交換によりサンマルクの完全親会社となり、サンマルクに代わって東京証券取引所市場第一部に上場した。
そして同年3月1日付でそれまでの株式会社サンマルクは、グループ管理部門を会社分割して株式会社サンマルクホールディングスに吸収させた。同時にレストランなどを業態ごとに会社分割して、(新)株式会社サンマルク、株式会社函館市場、株式会社バケット、株式会社鎌倉パスタを新設。(旧)株式会社サンマルクはサンマルクカフェに商号を変更して、カフェ事業専門の会社となっている。