野田良之
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野田 良之(のだ よしゆき、1912年10月15日 - 1985年10月11日)は、日本の法学者、東京大学名誉教授。専門はフランス法、比較法。
人物
日本における比較法学の草分けであり、「比較法文化論」という言葉を作ったといわれる。ブラジル合衆国ペトロポリス市生まれ。父は外交官。生涯独身であった。
1959年に日仏法学会を設立した。
学歴
- 1929年 東京府立第一中学校(現東京都立日比谷高等学校)第四学年修了
- 1932年 第一高等学校文科丙類卒業
- 1935年 東京帝国大学法学部法律学科卒業
職歴
- 1936年 東京帝国大学法学部助手(杉山直治郎が指導)
- 1939年 東京帝国大学法学部助教授
- 1949年 東京帝国大学法学部教授
- 1974年 定年退官、学習院大学法学部教授
著書
- 教育の理想 コンドルセの民主主義教育論 弘文堂 1950
- 法における歴史と理念 東京大学出版部 1951 (「法と社会」叢書
- フランス法概論 上巻 第1-2 1954-55 (有斐閣全書)
- 内村鑑三とラアトブルフ 比較文化論へ向かって みすず書房 1986.12
- 栄誉考 柏随想 みすず書房 1986.5
- 共編
- 近代日本思想史大系 7 近代日本法思想史 碧海純一共編 有斐閣 1979.12
翻訳
- 現代法の諸問題 ジュリオ・ド・ラ・モランディェール 共訳 日仏会館 1938 (比較法学叢書
- 民法典序論 ポリタリス 日本評論社 1947 (法学叢書
- ありし日の音楽家たち ロマン・ロラン全集 第57巻 みすず書房, 1952
- 社会主義の文化理論 グスタアフ・ラアトブルフ みすず書房 1953
- フランス音楽史 ロマン・ロラン作品集 第9集 みすず書房 1954
- 法と国家 G.デル・ヴェッキオ 小菅芳太郎共訳 紀伊国屋書店 1959
- ラートブルフ著作集 第8巻 社会主義の文化理論 山田晟共訳 東京大学出版会 1961
- 音楽研究 第2 ロマン・ロラン全集 第21 みすず書房 1965
- 日本見聞記 フランス人の見た明治初年の日本 1-2 ブスケ 久野桂一郎共訳 みすず書房 1977
- 法の精神 モンテスキュー 稲本洋之助、上原行雄、田中治男、三辺博之、横田地弘共訳 岩波書店 1987-88 のち文庫
記念論集
- 東西法文化の比較と交流 野田良之先生古稀記念 山口俊夫ほか編集 有斐閣 1983.6テンプレート:People-substub