神奈川県立近代美術館
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神奈川県立近代美術館(かながわけんりつきんだいびじゅつかん)は、日本初の公立近代美術館。鎌倉館、鎌倉別館、葉山館からなる。
各館概要
鎌倉館(本館)
1951年、神奈川県鎌倉市雪ノ下・鶴岡八幡宮境内に開館。日本最古の近代美術館である。坂倉準三設計[1]。1999年にDOCOMOMOの日本の近代建築20選に選出されるなど、美術館自体も日本を代表する近代建築として高い評価を受けている。
土地所有権は鶴岡八幡宮にあり神奈川県と土地の貸借契約を結んでいるが、2016年3月末の土地貸借契約満了をもって閉館の見通しとなっている[1]。契約の条項には土地返還時に更地とすることが含まれているが、建物の建築学的価値から日本建築家協会が神奈川県に対して建物の保存について要望書を出しており調整が続いている[1]。
鎌倉別館
葉山館
2003年、神奈川県三浦郡葉山町に開館。元は高松宮家別邸であった。海岸沿いに位置し、自然光や風景を展示室に取り込むなど、多くの実験的な要素を持つ。主に企画展を担当する。
建築概要
- 所在地―鎌倉市雪ノ下2-1-53(本館・新館)、2ー8ー1(別館)、三浦郡葉山町一色2208-1(葉山館)
- 竣工年―1951年(本館)、1966年(新館)、1984年(別館)、2003年(葉山館)
- 設計者―坂倉準三建築研究所(本館・新館)、大高建築設計事務所(別館)、佐藤総合計画(葉山館)
- 延床面積―2,435m²(本館+新館)、1,599m²(別館)、7,111m²(葉山館)