高御位山
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高御位山(たかみくらやま)は、兵庫県加古川市と高砂市の市境に位置する山。標高304.2m。別名は播磨富士。東播磨丘陵地高御位山系の連峰は播磨アルプスと呼ばれることがある。
概要
播磨平野の加古川下流域では高い山が少なく、高御位山が加古川市・高砂市の最高峰となっている。頂上では断崖の岩場がせり出し、播磨平野や瀬戸内海を一望できる。このため、播州地域では初日の出スポットとして知られる。 1921年(大正10年)、この岩場から地元出身の飛行士である渡辺信二が自らが創作したグライダーで飛び立ち、山頂には彼を称えた飛翔の碑がある。
頂上には岩場を磐座としていた高御位神社があり、高御位の名前も神座、磐座から転じたと考えられている。神社由緒によると、欽明天皇10年に創立し、昭和58年4月に火災焼失後、同年12月に再建されている。大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)が祭神で、天津神の命を受け、国造りのために大己貴命と少彦名命が降臨した所とされている。