行政区
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行政区(ぎょうせいく)は、
- 政令指定都市の行政単位。→#行政区(政令指定都市)
- 一の市町村を任意の区画で分割して設置される実務上の行政区画、あるいはその行政区画において設けられる住民自治組織を指す。→#行政区(住民自治組織)
行政区画としての区については、区 (行政区画)、区#行政区画も参照されたい。
行政区(政令指定都市)
- 政令指定都市の行政区に相当する各国の制度については、区 (行政区画)も参照のこと。
行政区(住民自治組織)
部落から行政区へ
行政区は、数十世帯から数百世帯をひとまとめにした、ほぼ大字を1単位とする住民自治組織である。小さな大字ではいくつかがまとまって一つの「行政区」になり、また、大きな大字では、いくつかの行政区に分割しているところもある。
かつては「部落」と呼んでいたが、同和問題などとのかねあいで、「部落」の語句があまり好ましくないということになり、1980年前後から、これに代わることばとして「行政区」が用いられるようになった。日常はただ「区」と呼ぶことが多い。
組織と働き
戦時中にできた隣組の制度は、敗戦とともに名目上は廃止されたが、地方ではまだ残滓のある場所もある。
行政区は、「隣組」とほぼ同じ規模の、数軒から十数軒を一つにした「組」の集合体としてとらえられ、住民の互選で選ばれた「区長」が代表になっている。
防犯・防災から消防団の組織などが主な活動だが、役場からの書類・伝達事項の取り次ぎ、村祭りの運営、農道の管理から道路、下水溝の清掃、子供会・婦人会・老人会などの組織から懇親会、運動会などの娯楽などもおこない、自前のグランドや集会場を持っているところもある。