松山中央公園
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松山中央公園(まつやまちゅうおうこうえん)は、愛媛県松山市にあるスポーツ施設群等を有する公園である。
施設は松山市が所有し、財団法人松山市文化・スポーツ振興財団(以前は松山市施設管理公社が行ったが2010年4月1日に松山市生涯学習振興財団と合併した)[1]が指定管理者として運営管理を行っている。また公園内にある愛媛県武道館については、施設は愛媛県が所有し、愛媛県スポーツ振興事業団が指定管理者として運営管理する。
歴史
松山市中心部にある城山公園には松山市営球場、松山競輪場の他プール、テニスコート、ラグビー場、弓道場などのスポーツ施設があったが、いずれも1940年代後半頃に相次いで建設されたもので老朽化が著しく、利用者は不都合を託っていた。しかし城山公園は、国の史跡である松山城の敷地にあるため増築や改修を容易に行うことができず、1993年、市は市街地南側の市坪地区に整備する公園内にこれらのスポーツ施設を再整備する方針を発表した。こうして順次各種施設が整備され、2000年に野球場、2003年には県営の武道場、2005年にはプール、競輪場が完成した。
前述の通り、地理的には市街地の南側にあるが、公園の名称では「中央」を名乗っている(ただし松山平野のほぼ中央に位置している)。そのこともあってか、市民・県民には「松山中央公園」という名称よりも「坊っちゃんスタジアム」など個別の施設名で呼ばれることが多い。
なお市内にはこのほか「松山総合公園」があるが、所在地が異なり、スポーツ施設はない。他にも県が管理する「愛媛県総合運動公園」が松山市と伊予郡砥部町との境にある。
中央公園の主な施設
- 松山中央公園野球場(坊っちゃんスタジアム)
- 投球練習場(屋外ブルペン)併設
- 松山中央公園サブ野球場(マドンナスタジアム)
- 松山中央公園屋内運動場
- 松山中央公園運動広場 ※多目的運動広場
- 松山中央公園テニスコート
- 松山中央公園プール(アクアパレットまつやま)
- 松山競輪場・松山中央公園多目的競技場(であいフィールド)
- 愛媛県武道館
交通
- 鉄道
- JR四国予讃線、市坪駅(いちつぼ-)- 松山駅から宇和島方面へ一駅目。普段は無人駅であり、普通列車[2]のみ停車する。プロ野球のゲームなど大規模イベントの際には特急列車が臨時停車するほか、普通列車も増発される。その際は、切符等販売、整理のため駅員が派遣される。
- 自動車
- 国道56号からの進入路があるものの、高校野球の県予選程度の大会でも混雑する。将来的には、松山中央公園の南端、重信川に沿って、松山自動車道松山ICから国道56号を結ぶ松山外環状道路の整備計画がある(国道11号-松山IC-国道56号の間は計画として決定している)。
脚注
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ 大半は一両または二両編成の電車であるが、伊予市駅より南の始発の便は気動車である