シコルスキー Xウイング

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シコルスキー Xウイング (Sikorsky X-Wing) は、1983年から1988年にかけて、NASA国防高等研究計画局(DARPA)の資金協力を得て、シコルスキー・エアクラフト社が開発したヘリコプター固定翼機を混合させたローター・システム検証機 (Rotor Systems Research Aircraft, RSRA) である。計画名であるXウイングは、映画「スター・ウォーズ・シリーズ」に登場する宇宙戦闘機Xウイングが由来とも言われている。

ヘリコプターに固定翼の主翼がついた形状をしており、高速水平飛行時には主翼の揚力を用い、胴体脇のターボファンエンジンで前進する。固定翼に加えて揚力を増すために、機体上部のローターを停止することができる。離着陸時にはヘリコプターとして垂直離陸が可能である。またヘリコプターモードにおける操縦においては、ローターのブレード(回転翼)のピッチ制御という一般的なものではなく、ブレードから圧縮空気を噴出して、仮想的な翼形を生成し、それを用いるというものである。圧縮空気はコンピュータ制御され、適切なブレードから噴出される。なお、ローターの駆動用にターボシャフトエンジン2基を搭載している。

飛行原理的にはホットサイクル式ローターの考え方を更に推し進めたものと捉えることも出来る。

実在の"Xウイング"

1970年代後半~1980年代前半のアメリカは、当時公開されていた「スターウォーズ」の熱狂的なブームの真っ只中であり、劇中で主人公が乗り込み大活躍を見せるXウイング宇宙戦闘機の人気も大変なものであった。そのため当機の計画名にその名が冠された事も不思議ではない。(映画スターウォーズは1977、'80、'83と3作品が公開されており、当機の開発が始まった1983年は映画3作目の全米公開年にあたる)

洒落やお遊びの入り込む余地がほとんど無い航空機設計の都合上、あくまで偶然ではあるが、左右に張り出した円筒形のエンジン、角ばった直線翼、白い機体に赤茶色のラインの配色など、実際に映画に出てくる宇宙戦闘機Xウイングと似た部分も存在する。

要目

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脚注

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関連項目

外部リンク

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