洋白
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洋白(ようはく)は、銅と亜鉛、ニッケルから構成される合金である。洋銀(ようぎん)、ニッケルシルバー(テンプレート:Lang-en-short)、ジャーマンシルバー(テンプレート:Lang-en-short)などの別名を持つ。また、スペイン語ではアルパカ(テンプレート:Lang-es-short)と称される。
特徴
銅を50から70パーセント、ニッケルを5から30パーセント、亜鉛を10から30パーセント配合した銀白色の合金で、柔軟性、屈曲加工性、及び耐食性に富み、装身具や電気抵抗線、バネ材料、楽器(主にフルート)の材料として用いられる。また、硬貨の材料として用いられる場合もある(洋銀貨)。日本における現行の五百円硬貨は、銅72%、亜鉛20%、ニッケル8%の合金製であるが、貨幣の世界ではこの合金をニッケル黄銅と称し、造幣局もこれを材質の正式名称としている。貨幣で言う洋銀貨とは、ニッケル成分が更に少なく、この合金に銀や錫を混入した物が使用された。19世紀にスイスやオーストリア、ドイツでは小額硬貨にこの合金が使用された。
成分比の例としては、銅55パーセント、亜鉛27パーセント、ニッケル18パーセントから成るCu-27Zn-18Ni合金が挙げられる。引張り強さなどの機械的性質においては黄銅より優れている。
規格
- JIS H 3110(2006年)『りん青銅及び洋白の板並びに条』。
- JIS H 3130(2006年)『ばね用のベリリウム銅,チタン銅,りん青銅,ニッケル-すず銅及び洋白の板並びに条』。
- JIS H 3270(2006年)『ベリリウム銅,りん青銅及び洋白の棒並びに線』。
関連項目
- 黄銅(銅と亜鉛の合金)
- 青銅(銅と錫の合金)
- 白銅(銅とニッケルの合金)テンプレート:Product-stub