札幌市交通局700形電車
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札幌市交通局700形電車(さっぽろしこうつうきょく700がたでんしゃ)とは、札幌市交通局が1967年に導入した札幌市電の路面電車車両である。
概要
鉄北線の電化完成に伴い、必要の無くなる路面ディーゼルカーを電車へと改造したもの。
D1000形・D1001号とD1010形・D1011号~D1013号を種車とし、550形・555~558号の電装品と台車を組み合わせて誕生した。改造作業は 苗穂工業が担当し、1967年9月~12月にかけて701号~704号が竣工した。
電車化にあたり、ディーゼル車時代にカットされた側面スカートは復元されたが、バンパー下部の開口部とグリルはそのまま残された。
本来の台車はプレス鋼板・溶接組み立て式の軽量なもので、札幌市電初の空気ばね台車であったが、700形にそれが利用されることは無く、古めかしい鋳鋼製の板ばね式となった。
改造
集電装置
改造当初の集電装置は550形の発生品のビューゲルであったが、後にZ形パンタグラフに交換された。
ワンマン化・制御器改造
1971年(昭和46年)にワンマン化改造が行われ、同時に制御器も都電8000型の廃車発生品により間接非自動制御に改造された。その際、識別用として車体に蛍光色の赤帯が入れられた。
車体更新
1978年(昭和53年)に車体更新が実施され、車体裾のステンレス製の飾り帯が撤去された。
廃車
1973年(昭和48年)4月に一条線部分廃止に伴い、701号が廃車となった。1985年(昭和60年)10月に8500形に置き換えられ、702号・703号が廃車となり、1987年(昭和62年)7月に8510形に置き換えられ704号が廃車となった。
主要諸元
- 全長:13,100mm
- 全幅:2,230mm
- 全高:3,700mm
- 自重:15t
- 定員:90人
- 出力・駆動方式:37.3kW×2・吊り掛け式
- 台車型式:住友金属KS-40系