認定看護師

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認定看護師(CN:Certified Nurse)とは、日本看護協会の認定看護師認定審査に合格し、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することを認められた者をいい、水準の高い看護実践を通して看護師に対する指導・相談活動を行う者をいう。

概要

認定看護師は以下の3つの役割を担うとされている。[1]

  1. 実践:個人・家族・集団に対し、熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を実践
  2. 指導:看護職に対し看護実践を通して指導
  3. 相談:看護職に対するコンサルテーション

養成と認定

認定看護師を目指す条件としては、まず、日本国の保健師助産師及び看護師のいずれかの免許を有しており、実務経験5年以上(うち3年以上は認定看護分野の経験)が必要である。それらを満たした上で認定看護師教育機関(2007年7月現在23施設)にて認定看護分野に応じた認定看護師教育課程(6ヶ月・600時間以上)を修了し、認定審査(筆記試験)に合格すると、認定看護師認定証が交付され、認定看護師として登録される。[2]

特定されている認定看護分野

2010年2月現在で、以下の21分野を特定している。[3]

認定看護師の分野一覧
分野名(英名) 分野特定の時期 広告に関する届出受理日
救急看護(Emergency Nursing) 平成7年11月10日 平成19年6月18日
皮膚・排泄ケア(Wound,Ostomy and Continence Nursing) 平成7年11月10日 平成19年6月18日
集中ケア(Intensive Care) 平成9年10月25日 平成19年6月18日
緩和ケア(Palliative Care) 平成10年5月19日 平成19年6月18日
がん化学療法看護(Cancer Chemotherapy Nursing) 平成10年5月19日 平成19年6月18日
がん性疼痛看護(Cancer Pain Management Nursing) 平成10年5月19日 平成19年6月18日
訪問看護(Visiting Nursing) 平成10年11月20日 平成19年6月18日
感染管理(Infection Control) 平成10年11月20日 平成19年6月18日
糖尿病看護(Diabetes Nursing) 平成12年2月4日 平成19年6月18日
不妊症看護(Infertility Nursing) 平成12年2月4日 平成19年6月18日
新生児集中ケア(Neonatal Intensive Care) 平成13年7月13日 平成19年6月18日
透析看護(Dialysis Nursing) 平成15年7月18日 平成19年6月18日
手術看護(Perioperative Nursing) 平成15年7月18日 平成19年6月18日
乳がん看護(Breast Cancer Nursing) 平成15年11月13日 平成19年6月18日
摂食・嚥下障害看護(Dysphagia Nursing) 平成16年7月16日 平成19年6月18日
小児救急看護(Pediatric Emergency Nursing) 平成16年11月18日 平成19年6月18日
認知症看護(Dementia Nursing) 平成16年11月18日 平成19年6月18日
脳卒中リハビリテーション看護(Stroke Rehabilitation Nursing) 平成20年2月8日
がん放射線療法看護(Radiation Therapy Nursing) 平成20年5月19日
慢性呼吸器疾患看護(Chronic Respiratory Nursing) 平成22年2月
慢性心不全看護(Chronic Heart Failure Nursing) 平成22年2月

脚注

  1. 日本看護協会認定看護師規則
  2. 認定看護師への道
  3. 日本看護協会>資格認定制度

関連項目

外部リンク