ネーレウス (ギリシア神話の神)
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ネーレウス(テンプレート:Lang-grc-short, テンプレート:Lang-en)は、ギリシア神話に登場する海神である。特に穏やかな内海を神格化している。ギリシア神話の英雄ネーレウスとは綴りが違う。長母音を省略してネレウスとも表記される。
ポントス(海)とガイア(大地)の息子。テティスやアムピトリーテーをはじめとするネーレーイスたち(ネーレーイデス)の父。ウーラノスの子ではないが、ティーターン神族とされることもある。
オーケアノス(大洋)の娘ドーリスとの間に、50人とも100人ともいわれるネーレーイスたちをもうけた。そして彼女たちと共にエーゲ海の海底に住んだ。
海の老人と呼ばれる穏和で聡明な神であり、予言の力もあった。絵に描かれる時などには、老人の姿であらわされる。そのため、同じく海の老人といわれるプローテウスとも混同された。