デザイナーベビー
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テンプレート:複数の問題 テンプレート:Redirect デザイナーベビー(designer baby)とは、受精卵の段階で遺伝子操作を行なうことによって、親が望む外見や体力・知力等を持たせた子供の総称。親がその子供の特徴をまるでデザインするかのようであるためそう呼ばれる。デザイナーチャイルド(designer child)、ジーンリッチ(gene rich)、ドナーベビー(donor baby)とも呼ばれる。テンプレート:要出典範囲
概要
テンプレート:要出典範囲しかし、子どもが特定の性質を持つように事前に遺伝子を設計することは、技術的にも倫理的にも強く問題視されている[1][2]。
クローン人間とは異なり、デザイナーベビーを産み出すためにクローン技術は必ずしも必要ではない。
デザイナーベビーの登場するフィクション
通常の文脈では人間以外の生物の遺伝子を導入すること、まったく新規の遺伝子をデザインし埋め込むことといったSFレベルの超技術はデザイナーベイビーの概念に含まれない場合が多い。一例、デザイナーベイビーの技術を解禁すべきとテンプレート:誰範囲はいるが、テンプレート:要出典範囲しかしこれらの作品にはその類も含まれることに留意すべきである。
- イマジナリーナンバー - スクウェア(現:スクウェア・エニックス)のシミュレーションRPG『FRONT MISSION3』に登場。国家主導の下、突出した才能を持つよう製造され、発育過程においても徹底した管理教育と国家の意に沿う思考誘導を施されているのが特徴。
- 『カスタム・チャイルド』 - 壁井ユカコ著の小説。1970年代に起こったとされる形質発現遺伝子の発見と遺伝子開連技術の異常進化(俗に言う“遺伝子産業革命”)以降、出生前に遺伝子操作をすることによって子供の容姿や性格等を選択できる生殖ビジネスが一般化してしまった時代を描いた。書籍情報: ISBN 4840230277
- 『ガタカ』 - アメリカの映画作品。
- コーディネイター - テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』、OVA『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』に登場するデザイナーベビー。
- 『ダイバージェンス・イヴシリーズ』 - 異形の生命体・グールの遺伝子を組み込まれたデザイナーズ・チルドレンの子・紅葉みさきの運命を描くTVアニメ。他にも、みさきの父で、受精卵の段階でグールの遺伝子を組み込まれた紅葉十三や、普通の遺伝子操作を受けて誕生したジャン・リュック・ルブラン、プリム・スノーライトなどが登場(正確には、みさきはデザイナーズ・チルドレンの次世代にあたる)。
- 『デザインベビー』 - テレビアニメ『機動戦士ガンダム00』に登場するデザイナーベビー。強化人間「超兵」とすべく超人機関によりソーマ・ピーリス(マリー・パーファシー)がデザインベビーとして生み出されたと作中で本人が語った。また、ガンダムスローネのマイスター・トリニティ3兄妹もアレハンドロにより生み出されたデザインベビーである。
- 『Schell Bullet』 - 幾原邦彦と永野護によるSF小説。遺伝子改造により身体能力が強化された人類「ジーン・メジャー」と、生きた宇宙船と言うべき姿になった人類「ジーン・ライナー」が登場する。
- 『YASHA-夜叉-』 - 生まれながらに神経細胞成長因子を組み込まれたDNAを持つ一卵性双生児「新しい人類(ネオ・ジーニス)」を描いた吉田秋生の漫画。
- 優生人類(Augment) - アメリカのSFテレビドラマ『スタートレック』に登場するデザイナーベビー。『宇宙大作戦』では遺伝子工学ではなく優生学(疑似科学)の産物として描かれている。同作品原作者のジーン・ロッデンベリーは「他者に対する優位を植えつけられたものは、他者を抑圧することしか考えない」として、デザイナーベビーの是非を問うた。
- 『ゴルゴ13』 - エピソード「バイオニック・ソルジャー」で、選別された親から生まれた子供に薬物投与で能力向上を行った兵士が登場。
- プロメテウス・プロジェクト -『ウルトラマンネクサス』に登場。
- 恐るべき子供たち計画 - 『メタルギアシリーズ』に登場。デザイナーチルドレンの理論が使われている。
- 『ベガーズ・イン・スペイン』 - ナンシー・クレスのSF小説。遺伝子操作によって眠る必要がなくなった新人類「無眠人」が登場する。<無眠>は、生まれてくる子供をデザインするときにつけられるオプション機能のようなもの。
- 『わたしのなかのあなた』 - アメリカの映画作品。
- ウィノア特殊軍 - 茅田砂胡著の小説『スカーレット・ウィザード』に登場。惑星ウィノアの内戦で戦うために遺伝子操作で製造された強化兵士。非常に高い戦闘能力を有していたため「人間と交配不能なほど遺伝子を変質させた超人兵士」と噂され、連邦加盟の際に危険因子として全て処分された。実際には発動するかもわからない程度の能力向上因子の付与でしかなく、その戦闘能力は教育による思想が潜在能力を引き出していただけだと後に判明。作品時間で20年前の出来事のため既に存在しない。
- 「聖母・聖美物語」 - 2014年4月期の「昼ドラマ」。主人公の柳沢聖美は病院長の繁郎と結婚するが、なかなか出産できず、のちに不妊治療を受けて出産するが、その子供は小児急性骨髄性白血病にかかる。そこで、もう一人の健康な子供を産もうとするが、聖美は2人目の子供を産むには適さないという判断を受け、妹の愛美に代理母出産を強要した。
参考文献
- リー・M・シルヴァー (東江一紀ほか 訳)『複製されるヒト』 翔泳社 1998年 ISBN 4881356089
- ロジャー・ゴスデン(堤理華 訳)『デザイナー・ベビー 生殖技術はどこまで行くのか』 原書房 2002年 ISBN 456203470X
- ロバート・エッチンガー(久保智洋 訳)『超人間 肉体と精神を改造する科学』 光文社 1977年
- レオン・R・ カス(堤理華 訳)『生命操作は人を幸せにするのか 蝕まれる人間の未来』 日本教文社 2005年 ISBN 4531081455
- オルダス・ハックスリー(松村達雄 訳)『すばらしい新世界』 講談社 1974年(フィクション) ISBN 4061370014
- ジョディ・ピコー(川副智子 訳)『わたしのなかのあなた』 早川書房 2006年(フィクション) ISBN 4152087633