ミニマム級
ミニマム級(テンプレート:Lang-en-short)、ストロー級(テンプレート:Lang-en-short)、もしくはミニフライ級(テンプレート:Lang-en-short)は、ボクシングなどの格闘技で用いられる階級の1つである。「ストロー」は「藁・蚤」を、「ミニマム」は「最小限」を意味する。
ボクシング
プロボクシングでの契約ウェートは105ポンド (47.627kg) 以下で、男子の全17階級中最軽量級の階級である。
ミニマム級はWBAでの呼び方で、WBCではストロー級(WBCも1998年から2002年頃までミニマム級と呼んでいた)、IBFおよびWBOではミニフライ級(WBOは2006年頃までストロー級と呼んでいた)と呼んでおり統一されていない。日本での呼び方は、ミニフライ級・ストロー級と呼ばれていたのが1999年からはミニマム級に統一されている。しかしストロー級時代に世界王者となり2010年より日本プロボクシング協会会長を務める大橋秀行は「ミニが弱々しく聞こえる」としてストロー級の復活を提言している。
女子の一部団体では一つ下の階級としてアトム級(102ポンド (46.266kg)、WBCでの呼称)が設けられている。ミニマム級は全階級における最軽量の階級を指すため、この場合はミニフライ級の呼称を使用する。女子単独団体ではアトム級に当たる階級をミニマム級またはストロー級と呼ぶ場合もある。なお、WBAでは男子同様ミニマム級と呼び、アトム級に該当する階級はライトミニマム級と呼ばれる。日本でもアトム級を設置しているため、女子はミニフライ級と呼んでいる。かつての日本女子ボクシング協会ではアトム級は設けていなかったものの、ミニフライ級と呼んでいた。
1986年に創設された最も新しい階級で、WBCの初代ミニマム級王者は、当時18歳9か月の日本記録で獲得した井岡弘樹(グリーンツダ)。またWBA同級の初代王者は、ミニマム級からスーパーフライ級までの4階級を制覇し更にバンタム級含む5階級で指名挑戦権を行使したレオ・ガメスである。女子ではシュガーみゆきの日本人初世界王座、菊地奈々子の日本人初WBC王座をいずれもこの階級で獲得しており、JBC公認下で初の女子ミニマム級世界王者は多田悦子(フュチュール)である。2012年にはWBC王者井岡一翔(井岡)とWBA王者八重樫東(大橋)の間で日本初となるWBA・WBC世界ミニマム級王座統一戦が執り行われ、勝利した井岡が日本初の統一王者となった。
この階級の世界王座最多防衛記録はリカルド・ロペス(メキシコ / WBC)の22度。日本の選手の最多防衛記録は、新井田豊(横浜光 / WBA)の7度。
ムエタイ
ムエタイではボクシングの階級を元にしているため、ボクシングと似ている。アマチュアでは世界ムエタイ連盟 (WMF) がミニフライ級は45 - 48kgとしている(アマチュアではジュニア部門にこれ以下の階級が存在する)。プロに関しては世界ムエタイ評議会 (WMC) はミニマム級(ミニフライ級)を47.727kg(105ポンド)以下と定めている。
シュートボクシング
世界シュートボクシング協会の公式ルールが定めるところによればプロでは47kg以下をミニマム級としている。