全情協パソコン技能検定2種試験
パソコン技能検定Ⅱ種試験(パソコンぎのうけんていにしゅしけん)とは、財団法人全日本情報学習振興協会が主催する検定試験である。
概要
当検定試験は、マイクロソフト製アプリケーションソフトMicrosoft OfficeのWord、Excelを用いたビジネス文書作成能力を測定する、パソコンの検定試験である。
試験内容
試験科目は実技試験のみで、パソコン上で行う。
CBT(Computer Based Testing)を採用しているため、問題用紙は使用せず、採点もパソコン上で行われる。
過去には実技試験だけでなく筆記試験も行われていたが、平成19年から筆記試験は廃止された。
各級の試験内容は以下の通りとなる。
1級
- 文書処理課題
- 図表・画像の貼りつけを含んだ文書作成
- 表計算・データベース課題
- 3級・2級の内容をベースに表引き・検索抽出した表作成、ピボットテーブル等の高度なデータ処理
- グラフ課題
- 棒・線・円・積み重ね・散布図等のグラフ作成
2級
- 文書処理課題
- 図表を含んだ文書作成
- 表計算・データベース課題
- 3級の内容をベースに縦横合計・平均・条件判断の利用等やや高度なデータ処理
- グラフ課題
- 棒・線・円・積み重ねグラフ作成
3級
- 文書処理課題
- 簡単な図表を含んだ文書作成
- 表計算・データベース課題
- 縦横合計と平均などの簡単なデータ集計
- グラフ課題
- 棒・線グラフ作成
試験時間は、1級が90分、2・3級が60分であり、いずれの級も、100点満点中70点以上を取得すれば合格、資格認定となる。
試験会場・期日
全日本情報学習振興協会の認定会場(パソコン教室)にて受験ができる。 試験日程は、主に偶数月(2月、4月、6月、8月、10月、12月)の上旬に設定されており、年6回の開催となる。
使用機器・ソフト
試験に用いるOSおよびMicrosoft Officeは以下の通りである(2012年7月現在)。 使用する機器、ソフトは認定会場ごとに異なるため、受験予定の会場に事前に確認をとることが望ましい。
機器・ソフト | バージョン |
---|---|
OS | Windows XP |
Microsoft Office | 2003、2007、2010(いずれもWord、Excelが必要) |
上記の表の通り、同検定試験に用いるCBTに対応するOSのバージョンはWindows XPのみとなるため、Windows Vista以降のOSでは同検定を実施することができない。 そのため全日本情報学習振興協会では、Windows Vista以降のOSを用いた同一内容の試験としてパソコン検定 文書・表計算試験を実施している。こちらはCBTを使用せず、問題冊子を使用して回答する形式を採っている。
合格者の特典
2級以上合格者は、全日本情報学習振興協会主催のパソコンインストラクター資格認定試験の受験資格を得る。但し、同検定を受験する条件として、申込時点で年齢が満20歳以上であることが必須となる。
参考書籍
試験対策用のテキスト及び過去問題集は、情報学習新聞社ホームページ上にて購入できる。 Microsoft Office 2003対応版と2010対応版が発行されているので、使用するMicrosoft Officeのバージョンに合わせたテキストで試験対策を行うのが望ましい(2007で受験する場合、機能が近い2010対応版を使用されたい)。
- 『Wordトレーニング 1』 ISBN 978-4-905143-10-9
- 『Wordトレーニング 2』 ISBN 978-4-905143-11-6
- 『Wordトレーニング 3』 ISBN 978-4-905143-12-3
- 『Excelトレーニング 1』 ISBN 978-4-905143-13-0
- 『Excelトレーニング 2』 ISBN 978-4-905143-14-7
- 『Excelトレーニング 3』 ISBN 978-4-905143-15-4
関連項目
- パソコン検定 文書・表計算試験(CBTを使用しない同一内容の検定試験)