ジョン・マルコヴィッチ
テンプレート:ActorActress ジョン・マルコヴィッチ(John Malkovich, 本名: John Gavin Malkovich, 1953年12月9日 - )は、アメリカ合衆国の俳優、映画プロデューサー。
生い立ち
イリノイ州クリストファーにて、クロアチア系の父親[1][2][3][4]とスコットランド及びドイツ系の母親[5]の間に生まれる。両親は共に地元の雑誌や新聞社のオーナーであり[6][7][8]、また自然保護運動にも熱心であった。
イリノイ州立大学で環境を専攻していたが、演劇に変更した[9]。
キャリア
俳優活動
1976年に友人のゲイリー・シニーズと設立したステッペンウルフ・シアター・カンパニー[6]で数々の舞台に立ち、高い評価を得た。その後ブロードウェイでも『True West』や『セールスマンの死』などでオビー賞など数々の賞を受賞。1984年に映画デビュー。
スクリーンでは悪役を演じることが多いが、近年ではそれ以外でも『ザッツ★マジックアワー ダメ男ハワードのステキな人生』『チェンジリング』『バーン・アフター・リーディング』『RED/レッド』と、主役・準主役を演じることもある。
個性的な演技派として、世界的に活躍している。
その他
ファッションブランドを立ち上げている[10]。2012年にはiPhone 4SのCMに起用された[11]。
私生活
女優のグレン・ヘドリーと1982年に結婚したが1988年に離婚。一時ミシェル・ファイファーとの交際が伝えられたが、1989年に映画制作スタッフのニコレッタ・ペイランと再婚して男女の子供が二人いる。
フランス語に堪能。
政治的な立場
リベラリストが優勢なアメリカ映画界の中で、右翼的発言で注目を集めることがある。死刑を支持していることでも知られている。2002年にイギリスで公演中、イスラエルとブッシュ政権の中東政策を痛烈に批判したイギリスのジョージ・ギャロウェイ下院議員(リスペクト党)を「射殺したい」と発言し、物議を醸した[12]。
主な作品
出演
日本語吹き替えは主に樋浦勉がつとめる。
公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
---|---|---|---|
1981 | 新聞記者の信疑 Word of Honor |
ゲイリー | テレビ映画 |
1984 | プレイス・イン・ザ・ハート Places in the Heart |
ウィル氏 | |
キリング・フィールド The Killing Fields |
アル・ロックフォス | ||
1985 | セールスマンの死 Death of a Salesman |
ビフ | テレビ映画 プライムタイム・エミー賞助演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)受賞 |
哀愁のエレーニ Eleni |
ニック | ||
1987 | 新生人 Mr.アンドロイド Making Mr. Right |
ジェフ・ピーターズ/ユリシーズ | |
ガラスの動物園 The Glass Menagerie |
トム・ウィングフィールド | ||
太陽の帝国 Empire of the Sun |
ベイシー | ||
1988 | マイルズ・フロム・ホーム Miles from Home |
バリー・マクスウェル | |
危険な関係 Dangerous Liaisons |
ヴァルモン子爵 | ||
1990 | シェルタリング・スカイ The Sheltering Sky |
ポート・モレスビー | |
1991 | クイーンズ・ロジック/女の言い分・男の言い訳 Queens Logic |
エリオット | |
幸福の選択 The Object of Beauty |
ジェイク | ||
1992 | ウディ・アレンの影と霧 Shadows and Fog |
道化師 | |
二十日鼠と人間 Of Mice and Men |
レニー・スモール | ||
ジェニファー8 Jennifer Eight |
|||
1993 | 生きてこそ Alive |
年老いたカルロス・"カルリトス"・パエス(ナレーター) | クレジットなし |
ザ・シークレット・サービス In the Line of Fire |
ミッチ・リアリー | ||
真・地獄の黙示録 Heart of Darkness |
クルツ | テレビ映画 | |
1995 | メフィストの誘い O Convento |
マイケル | |
愛のめぐりあい Beyond the Clouds/Al di là delle nuvole |
ディレクター | ||
1996 | 狼たちの街 Mulholland Falls |
トーマス・ティムズ | |
ジキル&ハイド Mary Reilly |
ヘンリー・ジキル博士/エドワード・ハイド氏 | ||
ある貴婦人の肖像 The Portrait of a Lady |
ギルバート・オズモンド | ||
魔王 The Ogre/Der Unhold |
アベル | ||
1997 | コン・エアー Con Air |
サイラス・グリッソム | |
1999 | 仮面の男 The Man in the Iron Mask |
アトス | |
ラウンダーズ Rounders |
テディ-KGB | ||
見出された時 -「失われた時を求めて」より- Le Temps retrouvé |
シャルリュス男爵 | ||
マルコヴィッチの穴 Being John Malkovich |
ジョン・ホレイショ・マルコヴィッチ | ニューヨーク映画批評家協会賞 助演男優賞 受賞 | |
ジャンヌ・ダルク The Messenger: The Story of Joan of Arc |
シャルル7世 | ||
2000 | シャドウ・オブ・ヴァンパイア Shadow of the Vampire |
ムルナウ | |
レミゼラブル Les Misérables |
ジャベール | ミニシリーズ | |
2001 | 家路 Je rentre à la maison |
ジョン・クロフォード(映画監督) | |
ノックアラウンド・ガイズ Knockaround Guys |
テディ・デザーブ | ||
HOTEL ホテル Hotel |
オマー・ジョンソン | ||
2002 | ダンス オブ テロリスト The Dancer Upstairs |
Abimael Guzman | 監督・製作兼任 |
リプリーズ・ゲーム Ripley's Game/Il gioco di Ripley |
トム・リプリー | ||
キング・オブ・キングス Napoléon |
Charles Talleyrand | ミニシリーズ | |
アダプテーション Adaptation. |
本人 | クレジットなし | |
2003 | ジョニー・イングリッシュ Johnny English |
パスカル・ソヴァージュ | |
永遠の語らい Um Filme Falado |
ジョン・ワレサ船長 | ||
2004 | リバティーン The Libertine |
チャールズ2世 | 製作兼任 |
2005 | 銀河ヒッチハイク・ガイド The Hitchhiker's Guide to the Galaxy |
ハーマ・カヴーラ | |
アイ・アム・キューブリック! Colour Me Kubrick |
アラン・コンウェイ | ||
2006 | アートスクール・コンフィデンシャル Art School Confidential |
サンディフォード | 製作兼任 |
クリムト Klimt |
グスタフ・クリムト | ||
エラゴン/遺志を継ぐ者 Eragon |
ガルバトリックス王 | ||
2007 | ベオウルフ/呪われし勇者 Beowulf |
アンファース | |
2008 | ザッツ★マジックアワー ダメ男ハワードのステキな人生 The Great Buck Howard |
バック・ハワード | |
チェンジリング Changeling |
グスタヴ・ブリーグレブ牧師 | ||
ミュータント・クロニクルズ Mutant Chronicles |
コンスタンティン | ||
バーン・アフター・リーディング Burn After Reading |
オズボーン・コックス | ||
2009 | メッセージ そして、愛が残る Afterwards |
ケイ | |
2010 | ジョナ・ヘックス Jonah Hex |
クエンティン・ターンブル | |
RED/レッド RED |
マーヴィン・ボッグス | ||
セクレタリアト/奇跡のサラブレッド Secretariat |
ルシアン・ローリン | ||
2011 | トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン Transformers: Dark of the Moon |
ブルース・ブラゾス | |
2012 | 皇帝と公爵 Linhas de Wellington |
||
2013 | ウォーム・ボディーズ Warm Bodies |
グリジオ大佐 | |
REDリターンズ RED 2 |
マーヴィン・ボッグス |
製作
出演せずに製作・製作総指揮に携わった作品。
- 偶然の旅行者 The Accidental Tourist (1988)
- ゴーストワールド Ghost World (2001)
- JUNO/ジュノ Juno (2007)
- ヤング≒アダルト Young Adult (2011)
- ウォールフラワー The Perks of Being a Wallflower (2012)