タダノ
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株式会社タダノ(テンプレート:Lang-en-short)は、香川県高松市新田町に本社を置く、建設用クレーン、車両搭載型クレーン、高所作業車などを製造・販売するメーカーである。
建設用クレーン最大手。
主力製品・事業
- 建設用クレーン
- オールテレーンクレーン - 100t吊り~550t吊り
- ラフテレーンクレーン - 4.9t吊り~70t吊り
- トラッククレーン - 20t吊り
- 車両積載形トラッククレーン(カーゴクレーン)
- 高所作業車
- 目的別製品
主要事業所
- 本社・高松工場 - 香川県高松市新田町甲34番地
- 東京事務所 - 東京都墨田区亀沢2丁目4番12号
- 志度工場 - 香川県さぬき市志度5405番地3
- 多度津工場 - 香川県仲多度郡多度津町西港町10番地1
- 千葉工場 - 千葉県千葉市若葉区上泉町424番地13ちばリサーチパーク内
- 技術研究所 - 香川県高松市林町2217番地13
- 東日本支社 - 宮城県仙台市若林区卸町東4丁目2番21号
- 中日本支社 - 東京都墨田区亀沢2丁目4番12号
- 西日本支社 - 大阪府堺市堺区三宝町7丁352番地2
- 営業所 - 全国23か所
沿革
- 1919年 - 創業者多田野益雄が創業する。
- 1948年 - 株式会社多田野鉄工所を設立。
- 1955年 - 日本初の油圧式トラッククレーン完成。
- 1962年 - 大阪証券取引所市場第2部に上場。
- 1971年 - 東京証券取引所市場第2部に上場。
- 1972年 - 東京・大阪両証券取引所各市場第1部に指定替。
- 1989年 - 株式会社タダノに社名変更。
主要関係会社
国内グループ企業(連結)
- タダノアイメス
- 四国機工
- タダノエンジニアリング
- タダノエステック
- タダノテクノ東日本
- タダノテクノ西日本
- タダノ教習センター
- コンコルド・リース・アンド・ファイナンス
- タダノ産業
- タダノシステムズ
- タダノ物流
海外グループ企業(連結)
- FAUN GmbH(欧州)
- TADANO FAUN GmbH(欧州)
- TADANO FAUN Holland B.V.(欧州)
- TADANO FAUN Stahlbau GmbH(欧州)
- TADANO America Holdings, Inc.(米州)
- TADANO America Corporation(米州)
- TADANO MANTIS Corporation(米州)
- TADANO Asia Pte Ltd.(アジア)
- TADANO South China Co., Ltd.(アジア)
- TADANO Korea Co., Ltd.(アジア)
- JC-TADANO(Beijing) Hydraulic Co., Ltd.(アジア)
メセナ活動
モアイ修復プロジェクトは、『日立 世界・ふしぎ発見!』で1988年に流された「クレーンがあれば倒れたモアイ像を起こせるのに」というコメントを社員の高木啓行が見たのがきっかけでスタートした。プロジェクト当初はチリ側(イースター島はチリ領)の住民などから外国人が入ることに反対や考古学者からの学術的な観点からの反対があった。しかしタダノの熱心で親身な活動に次第にプロジェクト支援の輪が広がっていった。またプロジェクト総費用1億8千万円はタダノが全額負担し、かつモアイの修復費用も負担した。その姿勢にチリ政府も全面協力を承諾しプロジェクトが開始した。1991年から93年にかけて、クレーンをイースター島に寄贈し、発掘調査・修復作業などに協力した[1]。イースター島のモアイ像(立像)でよく紹介される15体の写真[1]はこのプロジェクトで立像されたものであり、現在は観光名所となっている。
2007年には奈良県の高松塚古墳の石室解体作業にも技術協力を行った。当時の新聞によると「モアイの時にお世話になった人に頼まれたから」[2]だという。お世話になった人とは石工職人左野勝司である。また2008年にはカンボジアのアンコール遺跡群修復のために製品を寄贈した。
脚注
関連項目
- タダノアイスホッケークラブ
- ROBOTOPS(同社が開発した四足歩行型ロボット)
- 移動照明車(関連会社「日本モバイル照明」が「メガルックス」を展開)