神戸情報大学院大学
テンプレート:Infobox 神戸情報大学院大学(こうべじょうほうだいがくいんだいがく、テンプレート:Lang-en)は、兵庫県神戸市中央区加納町2-2-7に本部を置く日本の私立大学である。2005年に設置された。大学の略称はKIC。
目次
概要
神戸情報大学院大学(英: Kobe Institute of Computing; Graduate School of Information Technology)は、日本の情報インフラ構築の中核を担う高度ICT技術者を育成することをめざし、2005年4月に開学されたIT分野の専門職大学院である。 設置者は学校法人コンピュータ総合学園であり、併設校として神戸電子専門学校が存在する。
所在地
兵庫県神戸市中央区加納町2-2-7に存在。 最寄り駅は各線三宮駅もしくは新神戸駅から徒歩約10分である。付近には北野異人館街などの観光スポットが存在する。 併設校である神戸電子専門学校が隣接しており、神戸らしい景観が残る街並みで落ち着いた環境になっている。
沿革
- 2005年4月 開学
- 2010年4月、ラーンネット・グローバルスクール代表でもある炭谷俊樹が学長に就任。
- 2013年10月、日本初となる、途上国の社会課題解決を ICT によっ て実践する人材を育成する「ICT イノベータコース」を開講。
育成人材像
- 実用的な教育を特徴とし、産業界が求める実践的な高度ICT人材を育成する。
- 人間力(探究力)を持った社会の課題を解決できるICTリーダーを育成する。
- 国内外で急速に導入が進んでいるOSS(オープンソースソフトウェア)を教材として利用し、ソフトウェアの内部構造や動作原理を理解できる技術者を育成する。
- ITの技術だけでなく、高い問題解決能力やマネージメント能力を持つ人材を育成する。
教育および組織
設置研究科
- 情報技術研究科 情報システム専攻
- OSS領域
- ネットワーク領域
- 情報アーキテクチャ領域
- プログラミング領域
修学年限・学位
- 標準修業年限: 2年
- 学位: 情報システム修士(専門職)
教員・授業について
通常の大学院が研究者の育成を目的としているのに対してKICは高度専門技術者の育成を目的とした大学院大学である。そのため、IT業界の第一線で活躍する実務家を教員として招き、企業の実務につながるよう、授業カリキュラムが編成されている。
文系や理系などの出身学部やIT業界での就労経験にかかわらず、各学生の目標に応じて育成できる教育プログラムを構築し、大学院の2年間で専門分野の知識・技術を完全に修得することを目指している。また、基礎から応用・実践へと進む積み上げ型のカリキュラム構成になっており、ソフトウェア開発や情報通信ネットワークの構築ができるエンジニア、組込みソフトウェアを作成できるエンジニア、各種情報システムの構築・設計、開発管理のできるITアーキテクトやプロジェクトマネージャなど、多方面にわたって活躍できる人材を輩出している。
IT専門のグローバル対応修士プログラム「グローバルITコース(仮称)」の開設を予定しており、日本におけるビジネスモデルや技術をインド市場で活性化させるビジネスに取り組んでおり、SACHIN CHOWDHERY(サチン・チョードリー)を客員教授として招聘している。 IT業界に限らず様々な分野で活躍する実務家や教育研究者を迎えた特別講演会を定期的に開催しており、外部からの聴講参加が可能なものも多い。
平成22年度文部科学省「産学連携による実践型人材育成事業・専門人材の基盤的教育推進プログラム」に採択された。教育プロジェクト名は、「高度に専門化されたICT教育において知識バランスを重視した基盤力強化プログラム」
2012年2/5~3/17までの42日間、アフリカ8カ国(ボツワナ、エチオピア、ガーナ、マラウイ、ナイジェリア、ルワンダ、タンザニア、ウガンダ)の行政官や政策担当者、教育者など29人を対象に、ICTを活用して課題解決を図る研修を実施した。 研修の中心は、独自の問題解決アプローチ方法を学び課題解決を目指す「探究実践演習」であった。その他、テレセンター論、OSS(オープンソースソフトウエア)などの基礎を学ぶとともに、「医療、農業、産業振興、行政サービスの効率化、教育」などを各セクタの課題についても探究実践アプローチにより解決し、最後にはアクションプランとしてまとめあげ、成果発表をおこなった。
授業の特色
職業を有する社会人も働きながら修学できるよう、平日昼間以外に、平日夜間も授業を開講。2009年度からは、社会人学生を考慮し、土曜日の開講や入学前に修業年限を延長し計画的に履修できる長期履修生制度も導入している。 1つの科目が約2ヶ月単位で完結する「6期制」を導入、十分に知識を得た上で実験・実習が可能になるようなカリキュラム設計になっている。また、出身学部にとらわれない入試選抜を行っているため、文系学部出身者に対しては特別講義(補講)が行われている。 2010年度からはマッキンゼー出身の炭谷学長が行う「探究実践演習」も開講している。
外国人留学生の基礎的なICT技術や日本語能力を育成する「外国人研究生制度」の採用など、海外との交流・留学生の受け入れを積極的に推進している。
施設・キャンパス
本校舎の他に、学生会館に講義室を増設している。 特別講演会などのイベント時には、300名収容できるコンピュータ総合学園のマルチメディアホールを共同利用している。 校舎の玄関前の花壇には、梅雨時はアジサイの花が咲き連ね、通りすがりの観光客の目を楽しませている。
地域貢献
日本Androidの会神戸支部、Facebook講習会等の施設提供などの支援を行っている。
Androidの会神戸支部は、発足当初から支援しており、大学院主催の特別講演会には「日本Android の会」会長である丸山不二夫(早稲田大学客員教授)が講演したこともある。
初夏には、併設校の神戸電子専門学校と協力して、ストップ温暖化をテーマに周辺地域の打ち水をしてまわるイベントが毎年行われている。
2010年4月18日には、世界各地で開催されている活動「DOW LIVE EARTH RUN FOR WATER」の一環として行われる6キロの道のりをランニング、またはウオーキングするイベントが開催された。
他大学との協定
2009年7月 「関西社会人大学院連合」に加盟
産業技術大学院大学(公立大学法人首都大学東京)
平成20年度 文部科学省「専門職大学院等における高度専門職人養成教育推進プログラム」に、上記大学との共同で採択された。
テーマは「教育の質を保証する効果的なFDの取組」
兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科
ケルン工科(応用科学)大学(Cologne University of Applied Sciences)
ブダペスト工科経済大学(Budapest University of Technology and Economics )
サバンジ大学(Sabanci University)
ベトナム国家大学ハノイ校(Vietnam National University, Hanoi)
東北大学(中国)(Northeastern University)
関連項目・外部リンク
- 神戸情報大学院大学
- 神戸情報大学院大学・ICTイノベーターコース
- 神戸電子専門学校(同一学校法人による専門学校)