坂田藤十郎
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坂田 藤十郎(さかた とうじゅうろう)は、歌舞伎役者の名跡。屋号は山城屋。四代目以降の定紋は五つ藤重ね星梅鉢、替紋は向い藤菱。
初代は上方歌舞伎の創始者の一人で、和事の芸を確立した役者としても知られ、かつてその名跡は江戸の市川團十郎と並んで梨園でも最も権威あるものだった。安永2年 (1774) に三代目が仙台で客死した後は襲名する者がなく、坂田藤十郎の名は伝説的な名跡として生き長らえたが、平成17年 (2005) に231年ぶりの四代目襲名となった。
- 初 代 坂田藤十郎
- 京の座元・坂田市左衛門の子、1647–1709。
- 初代坂田藤十郎
- 二代目 坂田藤十郎
- 初代の門弟、1669–17??。
- 坂田長左衛門 → 二代目坂田藤十郎
- 三代目 坂田藤十郎
- 初代の甥、二代目の養子、1701–74。実父は江戸長唄の坂田兵四郎。
- 三條半彌 → 坂田定四郎 → 富澤兵四郎 → 坂田定四郎 → 三代目坂田藤十郎