ジャンゴ・フェット
ジャンゴ・フェット(Jango Fett)は、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』に登場する、賞金稼ぎ(バウンティ・ハンター)。銀河系で最も屈強な戦士として知られているマンダロリアン・ショックトルーパーの1人。顔に多くの傷跡を残している。テムエラ・モリソンが演じた。
概要
ジャンゴ・フェットは惑星コンコード・ドーンで暮す素朴な農民一家の元で生まれ育った。しかしヤヴィンの戦いの58年前に起こったマンダロリアン・ショックトルーパー(マンダロリアン)の正統派(穏健派)と、デス・ウォッチ(過激派)との内紛に巻き込まれ、デス・ウォッチに家族を全員殺された。生き残ったジャンゴは正統派を率いるジャスター・メリールの元で修行を積み屈強な戦士に成長し、最強の賞金稼ぎとして銀河中に名前を轟かせた。
このとき、同じ正統派のモントロスがジャスター・メリールの命令無視でジャスター・メリールを死なせてしまい追放される。そのあとモントロスは賞金稼ぎになりその当時最もおそれられる賞金稼ぎになる。しかし、バンド・ゴラを追っているときにジャンゴの仲間のロゼッタを殺し、ジャンゴに半殺しにされバンド・ゴラに生きたまま食べられる。そのあとバンド・ゴラの頭であるコマリ・ヴォサを殺し(厳密にはドゥークー伯爵が殺した)ドゥークー伯爵の信頼をうける。ちなみに、エピソード2に登場したザム・ウェセルとの仲もこの頃からである。
後にジャンゴの戦士としての技量を見込んだドゥークー伯爵の求めに応じてクローン・トルーパーのために遺伝子を提供した。その見返りとして莫大な金と遺伝子に全く手が加えられていない純粋なクローンを製造してもらい、ボバと名付け、10年間息子として大切に育てた。
その後再びドゥークー伯爵の依頼で、賞金稼ぎのザム・ウェセルを使いパドメ・アミダラの命を狙うが失敗、潜伏先の惑星カミーノに訪れたオビ=ワン・ケノービとの対決後、惑星ジオノーシスに逃亡。ジオノーシスの戦いに参加し、ドゥークー伯爵のボディーガードとしてジェダイ・マスターのコールマン・トレバーをブラスターの早撃ちにて射殺。ジェダイにもひけをとらない強さを見せたが、メイス・ウィンドゥとの対決中に猛獣リークの突進を受けジェットパックを破損、ジェットパックの故障に気づかなかったため、メイスの攻撃をかわそうとジェットを起動させるが、煙を吹くだけで動かず、首をはねられ死亡した(息子・ボバもEP6にてルーク・スカイウォーカーと交戦中、ハン・ソロの闇雲な攻撃でジェットパックが誤作動して敗れたことから、親子揃ってジェットパックの誤作動が原因でジェダイに敗れたことになった)。父がメイスに殺される現場を目の当たりにしたボバはこれ以降、ジェダイに対して強い憎しみを持つようになった。
ちなみにボバが着用している装甲服はジャンゴと同一の物である。ジャンゴの使用した武装として、専用ブラスター・ピストル、カミーノ・セーバー・ダート、ロケットパックに搭載されたミサイル、火炎放射器、振動ブレード、ワイヤーなどが確認できる。
愛機のスレイブIは、ファイアスプレイ級哨戒攻撃艇をジャンゴが独自に改造したもので、プロトン魚雷や四連ブラスターなどで武装している。後に銀河一の賞金稼ぎとして名を馳せたボバも、改造を加えて愛用した。
また、ジャンゴを主役としたゲームも発売されている。内容はドゥークー伯爵から依頼を受けたジャンゴがボクデンの衛星の一つコルマに本拠地を置き、ダーク・ジェダイでドゥークー伯爵の元弟子コマリ・ヴォサ率いる邪悪なカルト集団バンド・ゴラ壊滅を目指すというものであり、後にこれはドゥークー伯爵が彼がクローン・トルーパーの遺伝子ホストとして相応しいか行ったテストだと理由付けられた。
また、ジャバ・ザ・ハットとも取引をした。