ランドル・ギャレット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ゴードン・ランドル・フィリップ・ダヴィッド・ギャレット(Gordon Randall Phillip David Garrett、1927年12月16日 - 1987年12月31日)は、アメリカ合衆国のSF作家、ファンタジー作家、推理作家。ミズーリ州レキシントン生まれ。テキサス工科大学卒業。
マーク・フィリップス (Mark Phillips)、ダレル・T・ランガート(Darrel T. Langart)など十以上のペンネームをもつ。ロバート・シルヴァーバーグとの合作に際しては、ロバート・ランドール(Robert Randall)のペンネームを用いた。
ファンタジーと本格推理小説を融合させた「ダーシー卿」シリーズで有名。これは、科学に代わって魔術の法則がすべてを支配し、イギリスとフランスが一つの国になっているパラレル・ワールドの現代ヨーロッパを舞台にした、あくまでもロジカルな推理小説である。1999年、ダーシー卿シリーズに対してサイドワイズ賞特別賞が授与された。
著作リスト
ダーシー卿 (Lord Darcy)シリーズ
長編
- 「魔術師が多すぎる」 Too Many Magicians (1966)
短編集
- 「魔術師を探せ!」 The Eyes Have It and Other Stories
- 「その眼は見た」 The Eyes Have It (1964)
- 「シェルブールの呪い」 A Case of Identity (1964)
- 「藍色の死体」 The Muddle of the Woad (1965)
短編
- 「想像力の問題」 A Stretch of the Imagination (1973)
- 「重力の問題」 A Matter of Gravity (1974)
- 「イプスウィッチの瓶」 The Ipswich Phial (1976)
- 「十六個の鍵」The Sixteen Keys (1976)
- 「ナポリ急行」 The Napoli Express (1979)
- 「苦い結末」 The Bitter End (1978)
その他
長編
- 「銀河の間隙より」 Anything You Can Do... (1963)
- 「レイツカールの鋼鉄」 The Steel of Raithskar (1981) :ガンダーラ・サイクル1:妻のヴィッキ・アン・ハイドロン(Vicki Ann Heydron)との合作
短編
- 「次元信管」 Time Fuze (1954)
- 「巨大都市の支配者」 Masters of the Metropolis (1956) :リン・カーターと合作
- 「決断」 Sound Decision (1956) :ロバート・シルヴァーバーグと合作
- 「きいろの謎」 Puzzle in Yellow (1956)
- 「最善の方策」 The Best Policy (1957)
- 「ささやかな知恵」 A Little Intelligence (1958) :ロバート・シルヴァーバーグと合作
- 「左手は何をしたか」 What the Left Hand Was Doing (1960) :ダレル・ランガード名義
- 「フィオン・マク・クーメイル最後の戦い」 The Final Fighting of Fion Mac Cumhail (1975)
- 「火星の問題について」 On the Martian Problem (1977)
- 「レンズマン裏舞台」Backstage Lensman (1978)
- 「ポリー・プラス」 Polly Plus (1978)
- 「小さな奇蹟」 Small Miracle