インスタントカメラ

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ファイル:Polaroid SX-70.jpg
インスタントカメラ(画像はポラロイド社SX-70)

インスタントカメラテンプレート:Lang-en)は、撮影直後に自動的に現像を行う写真フィルムを使ったカメラ。撮ったその場で写真を見ることができるという最大のメリットがある。

原理を開発、実用化したポラロイド社の名前をとって、「ポラロイドカメラ」または単に「ポラロイド」「ポラ」と俗に呼ばれることが多い。また、ポラロイド社以外もインスタントカメラを出しており、日本では富士フイルムが発売している(「フォトラマ」「インスタックス(チェキ)」等)。カメラ以外でも、同方式を利用した製品も多い(富士フイルム 「NP-1」「Pivi」等)。特に自動現像型フィルムの技術はカメラの枠を超えて、さまざまな製品に応用されている。

レンズ付きフィルムをインスタントカメラと呼ぶ誤用が時々見受けられる。インスタントカメラそのものを知らないまま、インスタントの意味を誤解しているためとみられる。

現在はデジタルカメラの普及により、即時性と共に改竄防止性が求められる犯罪捜査や医療分野などを除いて需要が激減している。 2008年6月にはポラロイド社が専用フィルムの生産を一時打ち切った。しかし、2010年から再び生産を始めると公表している。

カメラ・フィルムの種類

ピールアパート タイプ
撮影後にカメラから引き出し、1分程度してから紙を剥離する事で画像が得られる形式。最初に開発された形式である。高画質な画像が得られる事から、プロによるテスト撮影用や証明写真用に使われることが多い。
自己現像 タイプ
紙を剥離することなく自然に画像が表れる形式。ピールアパート型と違い扱いやすい事から、一般向けとして使われている。カメラからフィルムが排出される際、薬剤を閉じ込めた部分がスリットを通る時に押しつぶされてフィルム内膜に行き渡り、現像が開始する仕組みになっている。
35mmリバーサルフィルム タイプ
撮影してすぐに透過原稿にすることが可能なフィルムを使用。専用の現像機が必要だが、通常のリバーサルフィルムよりも早く現像できる。短時間でカラースライドが作成できることから学術発表などに用いられていたが、プロジェクタープレゼンテーションソフトの普及により廃れた。

関連項目