備忘録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
備忘録(びぼうろく)は、記憶すべき事柄を簡単にメモするための個人的な雑記帳である。忘備録(ぼうびろく)とも[1][2]。
歴史資料としての備忘録
歴史資料としての備忘録は、通常古文書に含めない。古文書は、特定の人物にあてた文書を指すからである。ただし、歴史記録(古記録)ないし文献資料であることは間違いなく、重要な史料となることも多い。
武術における備忘録
武術に於いての備忘録は、その流儀の門人が過去に学んだ形の手順・口伝・秘伝とされることを記載している(実際、記載している)ことが多く、後年の門人がそれのおかげで失伝しなかった例は多い。言うなれば「非公式な伝書」ともいえる。
脚注
関連項目
- ↑ びぼう―ろく〔ビバウ―〕【備忘録】 デジタル大辞泉の解説 びぼうろく【備忘録】 大辞林第三版の解説
- ↑ インターネット上では「防備録」「備防録」、さらには「防忘録」「忘防録」といった表記も見られる。―暮らしに生きることば うろ覚えのことば 国立国語研究所『国語研の窓』第36号、2008年7月1日