エロー県
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エロー県 (Hérault) は、フランスのラングドック=ルシヨン地域圏の県である。面積は日本の茨城県とほぼ同じ。名称は県内を流れるエロー川に由来する。
歴史
フランス革命期の1790年3月4日、かつてのラングドック州の一部を分割して誕生した。ビテロワ地方、エスピノーズ地方、ロデヴォワ地方、モンペリエレ地方、ラルザックの一部を含んでいた。
エロー県は、20世紀初頭にワイン醸造業が衰退したことで知られている。ワイン価格の急落、ブドウの病気、ワイン醸造業者の反発で下降の一途を辿った。この醸造業者の活動は、当時のジョルジュ・クレマンソー政府によって抑圧された。
1956年冬の霜被害によって、オリーブ栽培の文化は打ちのめされた。しかし1980年代後半から再び息を吹き返した。ロデーヴ、ピニャン、アニアーヌのオリーブ協同組合は閉鎖され、唯一クレルモン=レローの協同組合が活動している。
20世紀半ばのモンペリエ盆地は、フランス有数の人口集中地域として知られていた。
地理
オード県、タルヌ県、アヴェロン県、ガール県と接し、南東は地中海に面している。オード川、オルブ川、エロー川、ヴィドゥル川が流れる。モソン川やレ川のような内陸河川も存在する。多くの人工湖も見られる。県南部の地中海から、北部のセヴェンヌ山脈まで約87kmである。
18世紀から19世紀の間に貴重な自然環境を失ったとはいえ、現在も多くの自然の景勝を保存している。
観光
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クラムーズ洞窟
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サラグー湖
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ナヴァセユ圏谷
- Plage Grande Motte 064.jpg
ラ・グランド・モットの海水浴場