アルプ=マリティーム県
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アルプ=マリティーム県(Alpes-Maritimes)は、フランスのプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏の県である。東縁はイタリアとの国境を成す。名前は古代ローマの属州アルペス・マリティマエに由来する。
歴史
最初に県が誕生したのは1793年から1814年までであった。県は本質的にニース伯領から構成されていた。ニース伯領は、モナコ領(マントンやロクブリュヌ)と同様に、サルデーニャ王国からフランスへ分離・統合された。
1814年、ニース伯領はサルデーニャへ返還され、モナコは独立を回復した。1860年、サルデーニャ王国がニース伯領を放棄したことにより、アルプ=マリティーム県が再び編成された。
地理・気候
ヴァール県、アルプ=ド=オート=プロヴァンス県と接する。地中海に面した県南部は、有名なコート・ダジュール地域である。地中海側を除きモナコ公国を三方から囲む。国境を意識しなければ本県が内包する形となる。
県は海岸近くまで山がちである。アルプス山脈の南部分として、マリティーム・アルプ山地(en:Maritime Alps)と呼ばれる。
海岸部は地中海性気候である(降水量は春秋に集中し、冬は温暖である)。北部は一部が山岳気候で、冬の訪れが早く、夏には豪雨が起きる。県の日照日数は長く、年間平均300日である。
郡
アルプ=マリティーム県には、2つの郡が存在し、2郡の合計で、52の小郡、163のコミューンがある。
- 19の小郡、62のコミューンがある。郡の人口は、1990年には470,488人、1999年には504,632人で、7.26%減少している。
- 33の小郡、101のコミューンがある。郡の人口は、1990年には501,341人、1999年には506,694人で、1.07%増加している。