媒剤
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媒剤(ばいざい)は、絵具やインクの色素を基底材に押し広げる成分である、展色材(てんしょくざい)[1]、ビークル(vehicle)。更には、水[1]やターペンタイン[2]など、展色材ではない溶剤単独のものを指す場合もある。文献によってはメディウム(medium)の訳語としているが、異なる説明をする文献もある[3]。近似の語に媒材があるが、こちらも異なる概念として説明する文献[1][4]がある。
目次
主な媒剤の種類
絵具に使われる媒剤としては以下のようなものがある。
溶剤
溶剤の蒸発で乾燥するもの
- 日本画の膠水、水彩のアラビアゴム水溶液、溶剤型アクリル絵具の展色材、水性アクリル絵具のアクリルエマルション、ダンマル樹脂 (テンプレート:Lang-en-short) 、マスチック樹脂 (テンプレート:Lang-en-short) 、コーパル樹脂 (テンプレート:Lang-en-short) などの樹脂溶液。
溶剤の蒸発と化学的な変化で乾燥するもの
- テンペラの乳濁液など。
酸化重合で乾燥するもの
熱可塑性によるもの
関連項目
脚注
ギャラリー
- Olej lniany.jpg
乾性油であるアマニ油
- Dammar.jpg
ダンマル樹脂
- Mastic.jpg
マスチック樹脂
- Copal Madagascar.jpg
コーパル樹脂
- Gomma arabica.png
アカシア樹脂
- Knochenleim Granulat.jpg
果粒状の膠
- Gelatine.png
- Raw egg.jpg
- Hinohikari hulled.jpg
米糊の原料となる米
- Stilles Mineralwasser.jpg
水
- Mineral turpentine.jpg
石油系溶剤
- AdhesivesForHouseUse004.jpg
参考文献
- 『絵画技術入門―テンペラ絵具と油絵具による混合技法 (新技法シリーズ) 』 佐藤 一郎 著 美術出版社 1988.11 ISBN 4568321468 ISBN 978-4568321463
- 『絵具材料ハンドブック』 ホルベイン工業技術部編 中央公論美術出版社 1997.4(新装普及版) ISBN 4805502878