レア (衛星)
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テンプレート:天体 基本 テンプレート:天体 発見 テンプレート:天体 軌道 テンプレート:天体 物理 テンプレート:天体 終了 レア (Saturn V Rhea) は、土星の第5衛星。土星の衛星の中ではタイタンに次いで大きい。
カッシーニが発見した衛星の一つで、名前は他の土星の衛星と同じようにギリシャ神話の巨神族(ティーターン)レアーに由来する。密度は低く大半が氷でできており、核を構成する岩石は全体の1/3以下と見られている。表面は前半球と後半球で様子が異なっており。前半球はクレーターが多く明るい。後半球は暗くクレーターは少なく網目状の線があり、これは形成直後の内部活動で生じたと考えられている。これらの性質はディオネに似ている。レアには極めて薄いが、酸素を主成分とした大気が存在することがわかっている[1]。これは土星の荷電粒子が、氷を分解して発生させていると考えられている。
宇宙探査機カッシーニが2005年11月25日に接近、探査を行った。
地形
地形には世界の創造神話の登場人物が命名されている。日本からはイザナギとイザナミ、オノコロ(クレーターチェーン)が命名されている。
レアの環
2008年3月、カッシーニの観測データにより、レアに環がある可能性が指摘された。環や衛星を持つ衛星はこれまで知られておらず、もしレアが環を持つとすれば画期的な発見となるはずであった。しかし、2008から2009年にカッシーニが撮影した画像を分析したところ、環は存在しないことが明らかになった。[2]
出典
外部リンク
- レアの地形 - IAU
ファイル:Rhea 2006 PIA08343 modest.jpg
レアの円筒図法による地図(2006年10月作成)