Read Only Memory
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read only memory(リードオンリーメモリ、略称: テンプレート:ルビ)は、記録されている情報を読み出すことのみ可能なメモリのことである。読み出し専用メモリともいう。本来は random access read only memory の略であったが、read only memory との誤解が定着した。
概説
ROM は読み出し専用であり、ROM に記録されている内容は基本的に書き換えることができない。
ROM は任意のアドレスに読み書き可能な テンプレート:ルビ(RAM)と対比されることが多いため、書き込みに特殊な処理が必要など随時書き込みできないメモリは ROM に分類される。また、メモリ内の書き込み禁止領域をROMということもある。
基本的にマスク ROM(特定の情報を予め記録した状態で製造される ROM)のことを指す言葉であるが、半導体であるかどうかに関わらず、読み出し専用・書き換え不可という動作や生産時に情報を記録しておくという性質が似ているストレージ(補助記憶装置)についても、ROM と表現するのが慣例になってきている。(CD-ROM など)
用途
- BIOS・ファームウェアを記憶しCPUの主記憶装置として使用される。汎用のコンピュータにおいてはIPLや BIOS といった一部のプログラムやデータがROM上に置かれ、アプリケーションプログラムは RAM 上で実行されるのに対し、組み込み用途のコンピュータの場合、システムのプログラム全体を ROM 上に配置することもある。
- 補助記憶装置用の外部記憶媒体としての用途。
- 着脱可能なカートリッジによるアプリケーションの供給。主記憶装置としてのアドレス空間が割り当てられる。ファミリーコンピュータやNINTENDO64などの据え置き型ゲーム機、また、ほとんどの携帯型ゲーム機などで使用される。