フリアント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:Portal クラシック音楽 フリアント(Furiant)は、ポルカ、ソウセツカー同様、チェコの民族舞曲の一種。
楽譜上は3拍子で書かれているが、実際には主要なフレーズが<2+2+2+3+3>で開始され、その後に3拍子の音楽が続く。この変則的なリズムと急速なテンポが相俟って、力強く推進力があり、且つ激しい曲想を聴く者に印象付ける。
実例としては、ドヴォルザークのスラヴ舞曲集Op.46の第1曲をはじめ、スメタナやフィビフのピアノ作品にも使われている。またドヴォルザークは、フリアントと哀歌ドゥムカを組み合わせて使うことが多い。
フリアントを用いた作品
- スメタナ (Bedřich Smetana)
- 歌劇「売られた花嫁」
- チェコ舞曲集 第2集第1曲
- ドヴォルザーク (Antonín Dvořák)
- フィビフ (Zdeněk Fibich)
- 気分、印象と追憶 Op.47-59
- ソナチネ 第3楽章
- ヴィーチェスラフ・ノヴァーク (Vítězslav Novák)
- 「若さ」より「フリアント」Op.55-20
- 「3つのチェコ舞曲」より「フリアント」Op.15-3