ボス (企業)
ボス株式会社(英称:BOSS Corporation) は、ローランドのグループ会社であり、エレクトリック・ギターおよびベース用のエフェクターを主に開発している。1973年、大阪で創業されたメグ電子株式会社を前身とする。
* ボス(株)は2011年現在、ローランド(株)のWEBサイトで開発会社と明示して紹介されており、ボス製品の販売はローランド(株)の販路で行われている。同様に製品の量産もローランド(株)またはそのグループ会社が行っているものと推定される。
代表的な製品
代表的なエフェクターとして、コンパクトエフェクターの第1号として発売されたオーバードライブ「OD-1」、マルチエフェクターの「MEシリーズ」「GTシリーズ」などがある。その他にも「SP-1」や「SG-1」などの名機を生み出した。
エフェクター以外では、リズムマシン(Dr.ビート/Dr.リズム シリーズ)やチューナー(TU シリーズ)、ダイレクトボックスの「DI-1」などが、昔からの定番BOSS商品として知られている。製品分野の多岐さや仕様などから、ローランド(株)との相互技術共有による開発・製品化、クロス・ブランドも頻繁に行われていると考えられる。
エフェクターに対する評価
ボスのコンパクトエフェクターは、国内外、プロアマ問わず非常に高い評価を得ており、現在でも多数の新製品が発売されている。また生産中止となった旧製品の一部には高値で取引されているものもあり、旧製品の復刻版を出してほしいという要望もあるが、会社方針により、復刻版は出さないこととしている。
コンパクトエフェクターの筐体はフルアルミダイカストボディであり、電子スイッチのフットペダルが9V006P電池ケースの蓋を兼用しているのが大きな特徴である。この、極めてメンテナンス性が高い筐体は広く認知された非常にポピュラーなデザインであり、初代エフェクター発売以降全くモデルチェンジされていない。ローランド株式会社は、この筐体を立体商標として登録している。(第4167193号)
近年の製品
近年はハードディスクやフラッシュメモリを使用したマルチトラックレコーダーも多数発売している。また、ギタリストが好みのバッキング曲を流しながら演奏を楽しめる「eBand」や、米フェンダー社の公認を得た歴史的フェンダーアンプのシミュレーター(レジェンド・シリーズ)、演奏フレーズを繰り返し重ねながら一人パフォーマンスができる「Loop Station」など、新たな切り口の製品を発売している。これらの製品の多くでは同社得意のエフェクター技術・モデリング技術が活用されている。またいずれも、ギタリスト向けを意識した比較的シンプルな操作系が特長となっている。