極夜
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極夜(きょくや、テンプレート:Lang-en-short)とは、日中でも薄明か、太陽が沈んだ状態が続く現象のことをいい、厳密には太陽の光が当たる限界緯度である66.6度を超える南極圏や北極圏で起こる現象のことをいう。対義語は白夜。
地球の自転軸は、公転軌道面に対して約23.4度傾いており、この傾きが季節によって一日中太陽の昇らない極夜を極圏に作り出している。
毎年、南極圏では夏至前後(現地における冬)、北極圏では冬至前後に極夜が起こる。極夜が起こる期間の長さは緯度により異なり、高緯度になるにつれてその期間は長くなる。地域によっては約2か月の間この現象に見舞われる。そのため特に暗い日として北極圏の英語圏では冬至のことを「ミッドウィンター」と呼ぶ。また、極夜の時期はオーロラが最も綺麗に長く見ることのできる時期とされ、他にも極成層圏雲を観測することができる。 例えば、北極線上(北緯66.6度)で極夜が起きる期間は12月1日から1月24日ごろまでであるのに対し、スヴァールバル諸島(北緯78度)では10月30日から2月20日までとなる。なお日本の北海道は北緯約44度であり、東経約144度に位置している関係上、冬至の日前後には夕方3時頃に日の入りを迎えるが極夜になることはない。