立体未来主義
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テンプレート:単一の出典 立体未来主義(クボ=フトゥリズム、立体未来派;ロシア語:Кубо-Футуризмクボフトゥリーズム;Cubo-Futurism)とは、1910年代前半に、ロシアで主張された美術の傾向のことである。ロシア、ウクライナで展開された。
これに分類される主要な作家(画家)としては、
- ミハイル・ラリオーノフ (Mikhail Larionov (Михаил Ларионов): 1881年-1964年)
- ナターリヤ・ゴンチャローワ (ゴンチャローヴァ)(Natalia Goncharova (Наталия Гoнчapoва): 1881年-1962年)
- リュボーフィ・ポポーワ(ポポーヴァ)(Liubov Popova (Любовь Попова); 1889年-1924年)
- カジミール・マレーヴィチ(Kasimir Malevich (Казимир Малевич); 1878年-1935年)
- オーリガ・ローザノワ(ローザノヴァ)(Olga Rosanova (Oльга Розанова); 1886年-1918年)
などを挙げることができる。
マレーヴィチは、1913年の展覧会「標的展」に際して、この語を用いたといわれる。
西欧のキュビスムおよび未来派とロシアのネオ・プリミティズムを融合させた作品傾向で、ロシア特有の「イコン」や土着的主題を強く残している。それゆえ、ロシア・アヴァンギャルドに含まない考え方と、含む考え方がある。
その作品は絵画だけにとどまらない。1913年に発表された前衛オペラである「太陽からの勝利」(太陽への勝利、太陽の征服、Победа над солнцемパビェーダ・ナツォーンツェム, Victory over the Sun)の舞台装置や舞台衣装は、マレーヴィチの手になるものであるが、この、立体未来派の代表作とされる。
参考文献
- В. А. ШИШАНОВ: ВИТЕБСКИЙ МУЗЕЙ СОВРЕМЕННОГО ИСКУССТВА - PDFファイル(ロシア語)[1]